ライトコイン(Litecoin)はビットコインをオープンソースとして、承認時間の短縮を目指す仮想通貨です。
この記事では、ビットコインの技術を応用して生まれた「ライトコイン(Litecoin)」について、基本情報や特徴、そして今後の将来性を初心者に向けて分かりやすく紹介します。
ライトコイン(LItecoin)を
大まかに説明すると….
- ライトコイン(Litecoin)は日常決済に特化した通貨で、ビットコインよりも承認スピードが約4倍速くなっている。
- アメリカの有名企業である「ペイパル」が決済手段に取り入れており、その注目度は年々増してきている。
- 今後、ライトコイン(Litecoin)はさらに人気の通貨になると予想され、それに伴いライトコイン(Litecoin)の将来性も期待できる。
- ライトコイン(Litecoin)を購入するなら「Coincheck」「DMM Bitcoin」の2つが特に初心者におすすめ!
目次
ライトコイン(Litecoin)とは?
ライトコイン(Litecoin)とは、2011年10月に、金に対する「銀」のようなイメージで、ビットコインをベースに開発された仮想通貨となっています。有名な仮想通貨の中では、ビットコインの次に歴史のある仮想通貨と言われています。開発したのは、元GoogleのエンジニアであるCharlie Lee氏です。
ライトコイン(Litecoin)の開発された目的は、ビットコインの欠点であった処理速度を改善するためでした。処理速度をビットコインの「4倍」と大幅に改善したことにより、スピーディーな決済が可能となりました。その結果、ここ数年で急激に人気が高まり、価格が高騰しています。
2020年の新型コロナウイルスが流行し始めたころは、「1LTC=5,000円」程度の価格を推移していましたが、2021年5月現在では「40,000円」を突破してきています。
現在、すごい勢いで価格を上げているライトコイン(Litecoin)ですから、今後どこまで伸びていくのか注目の的となりそうです。
ライトコイン(Litecoin)の概要
ライトコイン(Litecoin)の概要については、以下の表をご覧ください。
仮想通貨名 | ライトコイン(Litecoin) |
ティッカーシンボル | LTC |
発行開始年月 | 2011年10月 |
主な利用用途 | 送金・決済・投資 |
発行主体 | プログラムによる自動発行 |
発行方法 | 分散型台帳データ管理に必要となる計算および価値記録を行う記録者への対価として発行 |
上限発行枚数 | 84,000万枚 |
発行可能数の変更 | できる(発行プログラムの変更) |
発行予定・発行条件 | ・マイナーは1ブロック発掘ごとに25LTCを獲得できる ・半減期が約4年毎(840,000ブロック)に行なわれる |
ライトコイン(Litecoin)の特徴
ライトコイン(Litecoin)には5つの特徴があります。
- 日常の決済に特化した通貨
- 発行上限が「8,400万枚」でビットコインの4倍
- 管理や運営をしている組織が存在しない
- ブロックの生成速度がビットコインより早い
- 「segwit(セグウィット」の導入
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ライトコイン(Litecoin)は日常の決済に特化した通貨
ライトコイン(Litecoin)は、私たちの日常の決済に特化した仮想通貨となっています。
決済サービスといった部門に力を注いでおり、より速さより安全な決済の実現を目指している仮想通貨です。
その方向性や将来性が認められ、現在ではアメリカの決済大手企業である「ペイパル」から決済手段として採用されています。
このように、日常に馴染みの少なかった仮想通貨を、ライトコイン(Litecoin)は実現してくれるかもしれません。「ペイパル」の決済手段採用とともに、ますます勢いが増していきそうです。
ライトコイン(Litecoin)は発行上限が「8,400万枚」でビットコインの4倍
ライトコイン(Litecoin)の発行枚数は、「8,400万枚」で、ビットコインの発行上限2,100万枚の約4倍となっています。
ほとんどの仮想通貨には、価値を持たせるため、発行枚数に上限を設けています。ライトコイン(Litecoin)がビットコインよりも発行上限枚数が多いのは、日常利用で高速決済目的として作られているからです。
ライトコイン(Litecoin)は管理や運営をしている組織が存在しない
ライトコイン(Litecoin)は、ビットコインと同じく「非中央集権」的な仮想通貨となっています。そのため、管理や運営をしている組織が存在しません。
現在、私たち日本人が何げなく利用している銀行は「中央集権」的な存在になります。お金が、ある特定の場所で管理されていることを指します。
その反対で「非中央集権」では、ある特定の場所で管理されているのではなく、みんなで管理をする形のことを指します。
ライトコイン(Litecoin)はブロックの生成速度がビットコインより早い
先ほどライトコイン(Litecoin)のことを「日常の決済に特化した仮想通貨」と言いました。これを実現させているのが「ブロックの生成速度」です。
ライトコイン(Litecoin)のブロック生成速度は、ビットコインの約4倍となっています。ビットコインでは「10分」かかっていたものが、ライトコイン(Litecoin)では「2分半」という速さで済んでしまいます。
具体的に決済をする場面を、想像してみると分かりやすいです。コンビニのレジで以前は、ビットコインで「1分」かかっていた決済が、ライトコイン(Litecoin)では「15秒」に短縮されてしまいます。大幅な時間の削減ができていることが分かると思います。
「segwit(セグウィット」の導入
ライトコイン(Litecoin)が現在のような高速決済を実現させているのは、「segwit(セグウィット)」を導入したことが挙げられます。この「segwit(セグウィット)」を導入したことにより、ビットコインで起こっていた、取引や送金などの遅延を解消してきました。
「segwit(セグウィット)」とは、日本語で「分離された署名領域」と言い、「Segregated Witness」の略称となっています。
今までは取引や送金を行って「どのくらいの量で、誰から誰に渡ったのか」を全てブロックチェーン上に記録する必要がありました。ですが、「segwit(セグウィット)」の導入により、署名領域(誰から誰に渡った)を別の領域に記録することができるようになったのです。これにより、使用していた容量の節約になり、処理速度の向上につながりました。
また、毎回ブロックチェーン上で記録する必要がなくなったことから、手数料の発生も少なくなりました。
さらに、現在開発が進んでいる「ライトニングネットワーク」の導入にも強力な後押しとなっています。このライトニングネットワークを導入できれば、「segwit(セグウィット)」よりさらに、高速な処理が実現できると言われています。
本格的にライトニングネットワークが導入されてくれば、現在以上にライトコイン(Litecoin)の価格の上昇が見られるかもしれません。
ライトコイン(Litecoin)の価格推移
2011年~2013年のライトコイン(Litecoin)の価格推移
ライトコイン(Litecoin)は2011年に発行されました。その後、まだ仮想通貨自体の知名度が浸透していない2013年の終わりごろに、250円台から一時5,000円まで価格が高騰しました。
これには「キプロスの金融危機」が関係しています。キプロスの資産の保管先として、ライトコイン(Litecoin)やビットコインが選択されたためであります。
2013年~2017年のライトコイン(Litecoin)の価格推移
ライトコイン(Litecoin)は、その後2013年~2017年の間は、ほとんど250円~500円台をうろうろと停滞を続けます。
2017年~2018年のライトコイン(Litecoin)の価格推移
その後、2017年4月に「segwit(セグウィット)」が導入されたことによって、ライトコイン(Litecoin)の歴史上で一番の高騰が起こりました。さらに2017年12月に仮想通貨市場全体の盛り上がりとゲーム会社大手の「strem」がビットコイン決済からライトコイン(Litecoin)決済へ移行するといったデマ情報が流れたこともあって、価格は一時「47,000円」まで上昇しました。
2018年~2019年3月のライトコイン(Litecoin)の価格推移
この時期は、仮想通貨市場全体の動きに伴って、バブル相場から一転、急激に冷え込みました。一時「47,000円」だった価格も「2,600円」まで落ち込みました。
2019年4月のライトコイン(Litecoin)の価格推移
2019年4月からは、仮想通貨市場全体の盛り上がりと共に、ライトコイン(Litecoin)の価格も上昇をはじめ、「3,000円」程度だった価格は、6月には5倍の「15,000円」まで上昇しました。
またこの上昇には、2019年の夏に「半減期」が訪れると言われていたことが影響しているとも考えられています。
2020年のライトコイン(Litecoin)の価格推移
その後は、再び相場が冷え込み、2020年3月の新型コロナウイルスの影響により、 ライトコイン(Litecoin)の価格は一時「3,000円」程度まで落ち、その後半年間程度は低迷が続きます。
2020年10月~12月のライトコイン(Litecoin)の価格推移
停滞が続いていたライトコイン(Litecoin)ですが、10月にアメリカ決済サービス企業大手の「ペイパル」が仮想通貨市場へ参入するといった発表があったことが影響し、価格が上昇し始めます。
10月に「3,000円」程度だったライトコイン(Litecoin)の価格は、12月には約4倍の「13,000円」にまで回復しました。
2021年~現在のライトコイン(Litecoin)の価格推移
その後、2021年に入ってライトコイン(Litecoin)の価格は上昇傾向で、仮想通貨市場全体の盛り上がりと共に勢いがついています。2021年のはじめに「12,000円」程度だった価格は、2021年5月現在「40,000円」にまで上昇してきています。
勢いは加速してきていますから、このままライトコイン(Litecoin)の歴史上一番の価格も期待できます。
ライトコイン(Litecoin)の現在の価格
[ccpw id=6114]ライトコイン(Litecoin)の今後の将来性は?
ライトコイン(Litecoin)の今後の将来性は、2つの要素から上昇する可能性があります。
- 決済・送金サービスの普及
- ライトニングネットワークの導入
それぞれ見ていきましょう。
決済・送金サービスの普及
ライトコイン(Litecoin)は決済・送金サービスに特化した仮想通貨で、実用性に優れているため、ビットコインよりも使いやすくなっています。そのため、今後「ペイパル」のように決済手段として採用する企業が増えてくると、ライトコイン(Litecoin)は、その価値を増すことが予想されます。
あらゆる企業がライトコイン(Litecoin)決済・送金サービスを導入し、浸透してくれば、現在の人気と共にますます勢いは加速していくと言えます。ビットコインを補完する意味で開発されたライトコインが、ビットコインよりも価値を増してくる可能性もあります。
ライトニングネットワークの導入
また二つ目に「ライトニングネットワークの導入」による、今後の期待への高まりが挙げられます。
ライトニング・ネットワークによって、スピードの向上、少額支払いへの対応、さらに手数料削減を見込むことができます。
ライトニングネットワークとは、取引をブロックチェーンの外で行うことを指します。これにより、取引の始めと終わりのみを記録するだけでよくなり、送金速度の向上や少額決済を可能にさせてくれます。
コストも低くなりますので、ライトニングネットワークの導入で今以上に日常に溶け込んだ通貨になり将来性に期待が持てます。
ライトコイン(Litecoin)の購入方法(買い方)・購入する上でおすすめの取引所
ライトコイン(Litecoin)は国内または海外の取引所で購入することができます。金融庁に認可された国内の暗号資産(仮想通貨)で購入することを推奨します。
現在、ライトコイン(Litecoin)を購入できる金融庁に認可された国内の主な暗号資産(仮想通貨)取引所は以下になります。
Coincheck(コインチェック)
- 暗号資産(仮想通貨)の貸出サービスで利息収入を狙うことができる!
- さまざまなアルトコインを取り扱っていてバリエーション豊富!
- 取引手数料無料なのでコストを抑えながら取引できる!
Coincheck(コインチェック)は、暗号資産(仮想通貨)のNEM流出後にマネックスグループが株主となり、セキュリティ体制や経営体制を見直した仮想通貨取引所です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
- ビットコイン取引量国内第 1 位!お客様数は 50 万人を突破!豊富な資金力!
- 最高強度のセキュリティ!損害保険を国内大手損害保険会社と契約して保証もあり!
- スマホの専用アプリからでも暗号資産(仮想通貨)の取引を始めることができる!
bitFlyer(ビットフライヤー)はビットコインの取引量が日本一、株主に大企業が勢揃いしているので資本金も潤沢な取引所です。
bitbank(ビットバンク)
- メイカー手数料が一部-0.2%なので費用負担を抑えられる!
- 暗号資産(仮想通貨)を年率3%で貸しだすことができる!
- プロ向けの取引ツールを使用できる!本格的に取引を始めたい方にも使いやすい!
bitbank(ビットバンク)は、プロ向けのツールを導入した仮想通貨取引所で、アルトコインを少しでも安く入手したい人に向いています。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
- アルトコインの種類が豊富!アルトコインが気になっている方にも利用しやすい!
- 手数料が無料!現物の取引手数料や出金手数料が無料!
- UIがシンプルで良い!初心者にも使いやすいアプリ版があるので外出先でもチェックできる
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)は、11種類もの暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている国内の中でも比較的仮想通貨取引所です。ビットコインやイーサリアムの他、ステラルーメンやネムといった暗号資産(仮想通貨)も取引できます。
GMOコイン
- 様々な手数料が無料!売買手数料・仮想通貨送金手数料・日本円出金手数料が無料!
- 取引所形式にも対応!指値注文など多彩な注文方法で取引の戦略を立てられるようになった!
- スマホアプリがリニューアル!使いやすさと多機能さを両立!
GMOインターネット(東証一部上場)グループのサービスで注目を集めているのがGMOコイン。オリコン顧客満足度1位(2021年度)を記録しており、利用しやすいという点でも強みを持っています。
BITPoint(ビットポイント)
- MetaTrade4を採用!FX取引専用ツールとして採用されている!
- 暗号資産(仮想通貨)や取引方法の入門講座を利用できる!初心者に使いやすい!
- 売買手数料と入出金手数料が無料!お得に取引ができる!
BITPoint(ビットポイント)は、何と言っても取引ツールのメタトレーダー4を活用できる利点を備えるところが特徴です。トレードルールを定めた自動売買プログラムを自作できますから、メタトレーダー4を使い慣れた人にBITPointは向いています。
ライトコイン(Litecoin)についてのまとめ
今回は、ライトコイン(Litecoin)の基本情報や特徴、そして今後の将来性について、初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。
まとめていきます。
- ライトコイン(Litecoin)は、ビットコインの欠点であった処理速度を改善するため開発された暗号資産(仮想通貨)
- 処理速度がビットコインの4倍で、日常の決済に特化した通貨として注目されている
- 昨年(2020年)10月の「ペイパル」が決済サービスとして導入しており、今後伸びてくる可能性は高い
- 現在(2021年5月)は上昇トレンドで、歴史上一番の価格を記録する可能性が高いと期待される
上昇トレンドのライトコイン(Litecoin)ですが、暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きいことで有名です。上昇幅が大きければ、それだけ下落もあるということです。
要するに利益が出やすい反面、損失も出やすいということになります。ですから、初心者は、まず少額から始めてみることをおすすめします。
初心者でも使いやすく、少額で積み立てていくことのできる取引所でおすすめなのは「Coincheck」と「DMM Bitcoin」です。
今回の記事で気になった人は、ぜひ購入を検討してみてください。
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