国内3大仮想通貨取引所の一つと言われている「Coincheck(コインチェック)」ですが、2018年になってすぐに大きな問題が発生してしまった影響から、現段階ではネガティブな印象を持っている人が多いかと思います。
しかし、事件後に大手の証券会社であるマネックスの資本やノウハウにより、セキュリティは大幅に強化され再びTV CMを放映したりなど信頼を得ることができています。
コインチェック(Coincheck)とは?
Coinchek(コインチェック)は2012年8月に設立されたコインチェック株式会社により運営されています。元々storys.jpというWebメディアを運営していた企業ですが、2014年8月にビットコイン事業に進出しました。
国内ではいち早く信用取引を導入した取引所であり、クレジットカードによる購入も可能です。ビットコイン以外にも多くの種類の仮想通貨の販売所サービスを提供しています。
サービス名 | Coincheck(コインチェック) |
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サービス開始時期 | 2014年11月 |
運営会社 | コインチェック株式会社(英語表記:Coincheck, Inc.) |
資本金 | 9,200万円 |
代表取締役 | 蓮尾聡 |
会社設立 | 2012年8月28日 |
本社所在地 | 〒150-0044 東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー12 |
入金手数料と取引き手数用は無料!だがアルトコインの手数料は高め
コインチェックの入金は、銀行振込による入金であれば手数料は無料で、出金する際は日本円の場合、400円手数料がかかるようになっています。( ただしすぐに仮想通貨を購入したい場合に便利なコンビニ入金やクイック入金の場合は最低756円以上手数料が発生します。)
そして現在キャンペーン中のため売買の取引きも手数料無料で利用できるようになっています(2018年2月10日現在は取引き機能は休止中)。
ただしこれはビットコインだけの話で、他のコインの取引き手数料は他の取引所よりも比較的高めに設定されています。
というのもコインチェックの場合はビットコインしか取引所を利用できないようになっていて、他のアルトコインは手数料が高い販売所を利用しなければ購入できないようになっているからです。
マネックスの資本やノウハウによりセキュリティーが強化されている
NEM流出事件により残念ながら一気にユーザーの信頼を失ってしまいました。
外部からコインチェックのウォレットに不正アクセスされ、このような問題が発生してしまったわけですが、原因は2つあります。
1つ目はコールドウォレットではなくネット上のホットウォレットで管理していた事、2つ目は管理方法がマルチシグ(複数鍵)ではなかったという点です。これによってコインチェック側のセキュリティー体制にも問題があった事が明らかになり、一気にコインチェックに対する信用が低下する事態になってしまいました。
とはいえ、コインチェックは自身の運営体制にも問題があったことを認めており、NEMを保有していた約26万人のユーザー全員に、総額約460億円相当を日本円で返金する対応をとることをすぐに発表し、日本円で保証もされました。
マネックスからの資金を受け入れ、金融庁の許可を取ろうとしていることは、今後は体制を整え入念にセキュリティ対策をしていくことと思って間違い無いでしょう。
コインチェック(Coincheck)の強み・特徴
ここでは、コインチェックの主な3つの特徴について説明していきます。
扱っている通貨の種類が豊富
コインチェックの一番の特徴は扱っているコインの種類が豊富なことです。
ビットコインやイーサリアムなどの人気仮想通貨はほとんどの取引所で扱っていますが、それ以外のアルトコインの取り扱い数は日本ではコインチェックが一番多いです。
仮想通貨投資では、まだ注目されていポテンシャルが高いものにいち早く投資を行うということが、大きな利益を得るために必要になります。様々な種類のアルトコインを購入できるという事は投資をする上で重要なポイントの一つです。
レンディングサービスを利用できる
他の取引所にはない「レンディングサービス」を提供している事もコインチェックの特徴です。
レンディングサービスは、自分が所持している仮想通貨をコインチェックに貸し出すことで利益が得られる仕組みのことで、利息によって利益が得られるようになっています。
短期トレードでの投資を考えている方にはあまり向いていませんが、長期視点での投資を考えている方にはとてもおすすめのサービスになります。
UI / UX が優れている
他の取引所と比較してUI / UX に優れているところもコインチェックの特徴です。よくSNS上でスクリーンショットを撮られているのはコインチェックのアプリやウィジェットが多いと思います。
特に仮想通貨の投資を初めて行う初心者の場合はサービスが利用しにくいということは大きなストレスになるでしょう。
仮想通貨投資行なっているとアプリはかなりの頻度で見るようになる傾向があります。
毎日のように見るものですので見た目が良くて使いやすいに越したことはありません。
コインチェック(Coincheck)の取り扱い通貨
- BTC = Bitcoin(ビットコイン)
- BCH = Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
- ETH = Ethereum(イーサリアム)
- ETC = Ether Classic(イーサリアムクラシック)
- LSK = Lisk(リスク)
- FCT = Factom(ファクトム)
- XMR = Monero(モネロ)
- REP = Augur(オーガー)
- XRP = Ripple(リップル)
- ZEC = Zcash(ジーキャッシュ)
- XEM = NEM(ネム)
- LTC = Litecoin(ライトコイン)
- DASH = DASH(ダッシュ)
コインチェック(Coincheck)はどんな人におすすめなの?
ここまで紹介してきた内容をもとに、いま一度コインチェックの特徴を整理してみると、
- 取り扱っている仮想通貨の種類が豊富
- レンディングサービスを提供している
- サービスの UI / UX が優れている
- セキュリティーは強固になる
このようにまとめることができます。
これを踏まえると、コインチェックは初心者から上級者まで使える取引所になります。
セキュリティー面さえ改善できれば価値のある取引所
初心者にとってサービスが使いやすいことはストレスなく利用するために重要なポイントになりますが、いくら使いやすくてもセキュリティーのせいで仮想通貨を失ってしまっては元も子もありません。
もちろんコインチェックNEM流出問題は、ハードウォレットなどで自分で管理していれば被害を被ることもなかったわけですが、初心者がそこまで理解しておくことは難しいかと思います。
今後セキュリティー面をしっかりと改善すれば、これまでのように初心者の人でも使いやすい取引所に復活できる可能性はあるため、引き続き注目したい取引所です。
コインチェック(Coincheck)のウォレットアプリについて
コインチェックではスマホにアプリをダウンロードする形で利用できる、ソフトウェアタイプのウォレットを提供しています。

仮想通貨を管理する方法はウォレットの種類も含めてたくさんありますが、取引所にそのままコインを預けておくよりも、アプリを利用した方がセキュリティーリスクは高くなります。
他のアプリと同様に、ダウンロードすれば簡単に利用することができますので、今後コインチェックを利用する場合は覚えておくようにしましょう。
コインチェック(Coincheck)に関するQ&A
コインチェックのNEM流出事件はなぜ起こったの?
まず一つ目の問題点は、利用していたウォレット(財布のようなもの)がセキュリティーリスクの高いものだったという部分にあります。
取引所はコールドウォレット(オフラインでコインを管理するタイプ)とホットウォレット(オンラインでコインを管理するタイプ)の2種類で仮想通貨を管理するのが一般的ですが、コインチェックの場合は、NEMを全てネットにつながっているホットウォレットで管理していたことに問題がありました。
2つ目の問題点は仮想通貨を保護するための「秘密鍵」の数が少なかったことです。
自宅に鍵を一つではなく2つかける方が、泥棒に入られるリスクが小さくなるのと同じような事で、仮想通貨に複数の鍵(マルチシグ)を設定すべきだったところを、一つしか設定していなかったため、セキュリティーリスクが高い状態でNEMを管理していたことになります。
コインチェックのセキュリティー対応に問題があったという事は、これまでの報道などを通して多くの人が理解していると思われますが、今後も仮想通貨投資を行う場合は、具体的にセキュリティーのどの部分に問題があったかについても理解しておくことが大切です。
コインチェック(Coincheck)の登録方法
※現在新規口座開設は停止中です。
まとめ
NEMの流出のインパクトがあまりにも大きく、セキュリティーに難ありのイメージがついてしまったコインチェックですが、簡単に選択肢から外すことなく、今後の対応を踏まえた上で改めて利用するかどうかを判断してみてもいいのではないかと思われます。
今後他の取引所が同じような被害に合う可能性もないわけではありません。
コインチェックはポテンシャルの高いアルトコインを多く扱っていたり、UIがとてもよく使いやすいなどと他にはない特徴があるので、運営を再開した際は登録だけしておいても損はないのではないでしょうか。
コインチェック(Coincheck)の公式サイトはこちら↓