あなたはビットコインに関するブログなどを読んでいてこんな文章を見たことがありませんか?

「最近またビットコインがハードフォークするらしい」

「また新しいコインがもらえるから楽しみ」

なんだか難しそうですね。今回はビットコインのハードフォークと、それに伴って生み出されるコインについて取り上げてみました。

ハードフォークって?

ハードフォークとは一般的には「互換性のない仕様変更」と言われることが多いです。

ビットコインはその性質上大きな新機能を搭載するためには、あらたに仕様が変更された新しい種類のビットコインを生み出す必要があります。

これに対してソフトフォークという「互換性のある仕様変更」が存在するのですが、技術的なことを書いていくと長くなってしまうので、ここでは割愛いたします。

なぜハードフォークが行われるのか

こんな面倒くさそうなハードフォークですが、なぜ行われるのでしょうか。

その理由は様々ですが、ユーザーの利便性が一つの理由です。

8月に行われたハードフォークでは、新たに生まれるビットコインキャッシュの方で、「取り扱いできるデータの量を多くする」という仕様の変更が行われました。

これはビットコインの利用者が増えすぎて、ブロックチェーンにおける1つのブロックが取り扱える容量が小さいことで、取引に時間がかかるようになってしまったためです。(スケーラビリティ問題)

ビットコインのハードフォークスケジュール

コイン名(予定) ブロック数 日付(予定)
Super Bitcoin
スーパービットコイン
498888 12月12日
Lightning Bitcoin
ライトニングビットコイン
499999 12月19日
Bitcoin God
ビットコインゴッド
501225 12月25日
Bitcoin Uranium
ビットコインウラン
不明 12月31日
Bitcoin Cash Plus
ビットコインキャッシュプラス
501407 1月2日
Bitcoin Silver
ビットコインシルバー
不明 不明

BTCの種類(ハードフォークコイン)

現存するハードフォークコインと、これから生み出される可能性があるものについてまとめてみました。

Bitcoin(ビットコイン)

みなさんご存知のビットコインですね。アルトコインの基軸通貨としても使われています。

Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)

8月1日のハードフォークによって誕生したハードフォークコインです。

上述したスケーラビリティの問題を解決するためにブロックサイズを8メガバイトまで拡張したものです。

他にもセキュリティの向上、複数チームによる開発によって単一の組織にコントロールされない、などといった特徴をうたっています。

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Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)

ブロック数が491407となり10月24日に誕生したハードフォークコインです。

マイニングが電力の安い地帯、高度な施設を必要とするようになったため、中国などに集中していた現状から、マイニングを再度分散化するために作られました。

ビットコインのプルーフオブワークのアルゴリズムをSHA256から新しいEquihashとよばれるものに変更することで、中国のマイニング企業が今使っている技術を使えなくしたり、個人でもマイニングがしやすくなるようです。

Bitcoin Diamond(ビットコインダイアモンド)

ブロック数が495866となり2017年11月24日に誕生したばかりのハードフォークコインです。

以下の三点の改善のためにフォークしました。

  • 1. プライバシー保護の欠如
  • 2. 取引確認の遅延
  • 3. 新規参入者への敷居の高さ

Super Bitcoin(スーパービットコイン)

2017年12月12日に誕生しました

特徴としては以下の通りになります。

  • 1. スマートコントラクト
  • 2. ライトニングネットワーク搭載
  • 3. プライバシー保護強化のためゼロ知識証明(Z Cashと同じ)
  • 3. ブロック数を8MBに拡大

さっそくバイナンスで付与されました。

公式サイト:http://supersmartbitcoin.com/

Bitcoin X(ビットコインX)

2017年12月13日に誕生しました

特徴としては以下の通りになります。

  • 1. スマートコントラクト
  • 2. リプレイプロテクション対応
  • 3. ライトニングネットワーク実装
  • 4. ブロックの間隔2分
  • 5. ブロックサイズ2MB
  • 6. プライバシー保護強化のためゼロ知識証明(Z Cashと同じ)
  • 7. ブロック数を8MBに拡大

ほぼスーパービットコインと同じですね。

こちらもバイナンスでスーパービットコインと一緒に付与されたそうです。

Lightning Bitcoin(ライトニングビットコイン)

2017年12月19日に誕生予定

取引処理の迅速化のためのハードフォークですが、あまり話題にはなってないようです。

BTC比較
参照:ライトニングコイン公式サイト

※2018年12月18日追記

予定が早まって12月19日の1:30位になる見込みです。変動してるので詳しくは下記のサイトを参照ください。

ハードフォークまでの時間:https://forkdate.appspot.com/

Bitcoin God(ビットコインゴッド)

2017年12月25日に誕生予定

世界最大級のマイニングプール「BW.com」を運営するチャンドラー・グオ(Chandler Guo)が発表し話題となりました。

Bitcoin Uranium(ビットコインウラン)

2017年12月31日に誕生予定

特徴は以下になりますが、ほぼビットコインシルバーと同じ仕様になります。

  • 1. 新しいPOWアルゴリズム採用
  • 2. Equihash搭載
  • 3. ASIC耐性は搭載なし
  • 4. BTG,Silverと同じでプレマイニングなし

Bitcoin Cash Plus(ビットコインキャッシュプラス)

2018年1月2日に誕生予定

特徴としては以下の通りになります。

  • 1. Equihash搭載
  • 2. ブロック数を8MBに拡大
  • 3. EDAという仕組みを導入
  • 4. BTCとは完全に別の通貨

Bitcoin Silver(ビットコインシルバー)

ハードフォークの時期は未定

特徴としては以下の通りになります。

  • 1. リプレイアタックに対する耐性
  • 2. GPU/CPUマイニングのためにEquihash搭載
  • 3. 透明性の提供

ハードフォークコインがもらえる可能性のある取引所

取引所によってハードフォークされてできた仮想通貨が付与されない可能性もあります。

現段階では、ビットコインゴールドやビットコインダイヤモンドを上場させた実績のあるBINANCE(バイナンス)にビットコインを預けておくのがハードフォークコインを付与される確率が高いです。

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またバイナンスは新しい中国の取引所ですが、取引高が世界第6位という現在最も注目の集めている取引所の一つです。

取扱っている通貨は70種類以上あり、日を追うごとに増えていっています。バイナンスは日本語にも対応しており、海外取引所の初心者でも使いやすいです。さらに日本にもバイナンスのオフィスを構える予定で、日本円で入金できる未来も近いかもしれません。

まとめ

なんというか雨後の筍といった感じで生まれていますが、今後についての不安は大きいですね・・・。

ビットコインを保持していると、それだけで規定量の新たにフォークされたコインが取得できる可能性があります。

確かにタダでもらえるのは嬉しいことですが、タダほど怖いものはありません。

フォークして生まれたコインとは一体なんなのか、その実態について考えてみる必要があるかもしれませんね。