ドージコイン(DOGE)は、ビットコインをモチーフに作られた暗号資産(仮想通貨)です。コインのアイコン画像として使われている柴犬が目を引く、現在話題のアルトコインとなっています。

この記事では、ビットコインをモチーフに作られた暗号資産(仮想通貨)である「ドージコイン(DOGE)」について、基本情報や特徴、そして今後の将来性を初心者に向けて分かりやすく紹介します。

ドージコイン(DOGE)を
大まかに説明すると….

  • 「ドージコイン(DOGE)」は、ビットコインと同じ機能を持っている暗号資産(仮想通貨)である。
  • 発行上限がないことが、ビットコインとは異なる。
  • 決済速度が速く、少額での決済に向いている。
  • ビットコインの価格上昇とともに伸びる可能性を秘めている。
  • ドージコイン(DOGE)は、現在国内で取扱いがなく、購入を検討しているなら「CoinCheck(コインチェック)」などの国内取引所で購入して、海外取引所へ送金する必要がある。

ドージコイン(DOGE)とは?

ドージコイン(DOGE)とは?

ドージコイン(DOGE)は、2013年に元IBMエンジニアの「ビリー・マーカス氏」そして「ジャクソン・パルマー氏」によって、開発された比較的歴史のある暗号資産(仮想通貨)です。

ティッカーシンボルであるDOGEは、犬の「Dog」を崩したスラングからきています。また、コインのアイコンは、日本の柴犬がモチーフとなっており、日本でも話題のコインとなっています。しかし、国内の取引所では取扱いがなく、購入するには海外の取引所へ送金してからの購入になってしまいます。

ビットコインをモチーフに作られているため、機能はビットコインとほとんど同じです。ですから、ビットコイン価格が上昇すれば、それに伴ってドージコインの価格も上昇することが予想されます。

現在は、まだ国内での取扱いはないものの、暗号資産(仮想通貨)市場の盛り上がりや、ビットコイン価格の上昇に伴って、今後は取り扱う取引所が出てくる可能性があります。このように、将来性のある暗号資産(仮想通貨)になっています。

ドージコイン(DOGE)の概要

ドージコイン(DOGE)の概要については、以下の表をご覧になってください。

暗号資産(仮想通貨)名 ドージコイン(Doge Coin)
ティッカーシンボル DOGE
公開開始年月 2013年12月6日
開発者 ビリー・マーカス氏、ジャクソン・パルマー氏
主な利用用途 投資・決済
上限発行枚数 なし
コンセンサスアルゴリズム Proof of Work(PoW)

ドージコイン(DOGE)の特徴

ドージコイン(DOGE)の特徴は全部で5つあります。

  1. ビットコインと同じ機能を持っている
  2. 発行上限がない
  3. 送金速度が速い
  4. 少額決済に向いている
  5. 独自のオンラインショップがある

それぞれ一つずつ見ていきましょう。

ビットコインと同じ機能を持っている

ドージコイン(DOGE)は、ビットコインをモチーフにして作られており、発行上限がないことやマイニングにかかる時間などを除けば、機能的にはほとんど同じものを持っています。

また、コンセンサスアルゴリズムとして「PoW」が採用されているため、取引記録の改ざんなどが困難と言われています。

発行上限がない

ドージコイン(DOGE)には、発行枚数の上限がありません。これは、ビットコインと異なる点になります。他の暗号資産(仮想通貨)では、市場での需要と供給をバランスよく保つため、発行上限を定め、価値を落とさないような仕組みが作られています。

しかし、ドージコイン(DOGE)には発行上限が定められていないので、通貨の流通量を自由にコントロールできる反面、価格の大きな上昇が起こる可能性が低いと言われています。

送金速度が速い

ドージコイン(DOGE)は、送金速度が速いことで有名です。決済速度は「1分」で、モチーフにしているビットコインの「1/10」となります。

少額決済に向いている

ドージコイン(DOGE)は、送金速度が速いということから、他の暗号資産(仮想通貨)より少額決済に向いています。具体的には、ネット上におけるチップや投げ銭、寄付などに多く用いられています。

また、手数料が安く設定されているのも、決済向きだと言えるでしょう。送金手数料には「1doge」が必要となりますが、2021年6月30日現在は「約27円」ですので、非常に低い手数料だと言えます。

例えば、数万円かかる商品を購入したとしても、かかる手数料は「1doge=約27円」と、利用者にとっても、投資家にとっても気軽に取引できる利便性の高い暗号資産(仮想通貨)と言えるでしょう。

独自のオンラインショップがある

ドージコイン(DOGE)は、独自のオンラインショップである「DogeMarket(ドージマーケット)」が存在し、そこで実際にドージコイン(DOGE)を使うことができます。この「DogeMarket(ドージマーケット)」は、アメリカ発のSNSである「Reddit(レッデット)」という有名掲示板サイト内にあります。

このサイト内で、ドージコイン(DOGE)をアマゾンギフト券や商品の購入、またビットコインとの交換にあてることができます。

ドージコイン(DOGE)の価格推移

ここからは、ドージコイン(DOGE)のこれまでの価格推移を見ていきます。

ドージコイン(DOGE)の価格推移

2013年~2020年のドージコイン(DOGE)の価格推移

上記のチャートより、ドージコインは2013年から、ほとんど価格が上がることがなく2020末まで「約0.8円前後」を推移していました。価格が急上昇したのは、ここ半年ほどの出来事になります。

2021年1月~2月のドージコイン(DOGE)の価格推移

2021年に入っても「約1円前後」を推移していたドージコインですが、その後2月1日に「約3円」まで上昇し、2月の8日~9日にかけて「約8円」まで上がりました。このとき、最大で300%ほどの上昇が見られました。

2021年3月~4月のドージコイン(DOGE)の価格推移

その後も価格は上がり続けて、4月15日のテスラ社CEOイーロン・マスク氏のTwitterでの発言もあり、価格は一時「約40円」まで上昇しました。しかし、イーロン・マスク氏のTwitterでの発言で上がった価格はすぐに冷め、4月末ごろには「約20円前後」を推移することになります。

それでも2021年当初の「1円前後」から考えると、かなりの価格上昇となっていることが分かります。

2021年5月のドージコイン(DOGE)の価格推移

その後、価格は落ち着くのかと思われましたが、5月に入っても勢いは続き、「約75円」までいき、過去最高値を更新しました。現在は、暗号資産(仮想通貨)市場の落ち込みもあり、価格は下落傾向にあり「25円~30円前後」を推移しています。

このように、ドージコイン(DOGE)は2021年今年に入ってから価格の上がった通貨で、2013年公開と歴史のある通貨とは言え、まだまだ急激な価格変動があると考えられますので、購入する際は最新の注意を払う必要があります。

特にテスラ社CEOイーロン・マスク氏の発言や、その他著名人の発言・ツイートには敏感になっておくといいと言えるでしょう。

ドージコイン(DOGE)の価格

ドージコイン(DOGE)の今後の将来性は?

ドージコイン(DOGE)の今後の将来性は、3つの要素から上昇する可能性があります。

  1. ビットコインの価格
  2. 決済手段としての利用拡大
  3. イーロン・マスク氏の発言

それぞれ一つずつ見ていきましょう。

ビットコインの価格

ドージコイン(DOGE)は、前述しましたが、ビットコインをモチーフにして作られた暗号資産(仮想通貨)となっています。そのため、価格の変動もビットコインと合わせて動いてくる可能性が非常に高いと言えます。

2021年今年に入ってからドージコイン(DOGE)も価格上昇していますが、ビットコインも価格上昇しています。このことは、ビットコインが決済手段として利用が広まったことや、アメリカ大手企業のテスラ社がビットコインを保有するといったことが、大きな要因であると見られています。

このように今年に入り、アメリカの大手企業がこぞってビットコインへ投資を行なってきているため、ビットコインの価格上昇とともに、ドージコイン(DOGE)も価格が上がっていくと予想されます。

決済手段としての利用拡大

ドージコイン(DOGE)は、ビットコインと異なり、送金速度の速さに注目が集まっています。ビットコインの「1/10」の速度「約1分」で完了するので、普段使いの少額決済に利用が拡大していけば、需要の増加とともに、価格が上昇していくと予想されています。

実際にネット上では利用されていますので、これから認知度が上がってくれば、利用できるところも増えていき、価格も上がっていくと見られます。

イーロン・マスク氏の発言

ドージコイン(DOGE)は、これまで良くも悪くもテスラ社CEOイーロン・マスク氏の発言によって、価格操作されてきました。これは、ビットコインにも当てはまります。

このように、暗号資産(仮想通貨)市場自体が、誕生から十数年と未熟なため、一人の力によって左右されてしまいます。ですから、イーロン・マスク氏などの著名人の発言は、見逃さないよう注意しておくといいでしょう。

ドージコイン(DOGE)が購入できる取引所は?

ドージコイン(DOGE)は現在、国内で取り扱っている取引所がありません。そのため、国内の取引所でビットコインなどを購入し、海外のドージコイン(DOGE)を取り扱っている取引所へ送金してから購入する必要があります。

下記にドージコイン(DOGE)を取り扱っている主な海外の取引所を紹介します。参考にしてください。

Binance(バイナンス)

Binanceイメージ

  • 取引手数料が安いのでコストを短期取引も行いやすい!
  • 現物取引から暗号資産FXまで幅広く対応!
  • ハードフォークの暗号資産にも対応している!

Binance(バイナンス)は、2017年に香港で設立した世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所です。

取り扱い暗号資産銘柄は200種類以上と、海外暗号資産(仮想通貨)取引所の中でも非常に多くのトークンや暗号資産を売買できる取引所となっています。特にこだわりを持っていない方、まずは市場規模の大きな取引所で取引したい方にも、メリットの多い暗号資産(仮想通貨)取引所です。

Bittrex(ビットレックス)

BITTREX(ビットとレックス)メリット・デメリット・口コミ・評判・特徴

  • 草コインや最近開発されたトークンや暗号資産を取り扱っている!
  • セキュリティが強固で本人確認手続きも導入!
  • 出来高が多く板の厚い取引所!

Bittrex(ビットレックス)は、2014年に設立された暗号資産(仮想通貨)取引所で、200種類以上もの暗号資産を取り扱っているのが大きな特徴です。また、最新のトークンや暗号資産の上場にも力を入れており、注目度の高い暗号資産をスピーディに取引しやすいメリットがあります。

Poloniex(ポロニエックス)

Poloniex(ポロニエックス)とは?

  • 最近注目され始めたマイナーなアルトコインを取り扱っている!
  • すっきりとしたUI/UXで使いやすい!
  • 暗号資産の貸し出しサービスを利用することができる!

Poloniex(ポロニエックス)は、アメリカサンフランシスコで設立された海外暗号資産(仮想通貨)取引所です。日本の暗号資産メディアでも取り上げられており、知名度の高い取引所でもあります。

取引所サービスの他には、暗号資産の貸し出しサービスも利用でき、中長期的に暗号資産を運用してみたい方にも利用メリットのある取引所といえるでしょう。

ドージコイン(DOGE)についてのまとめ

今回は、ドージコイン(DOGE)の基本情報や特徴、そして今後の将来性について、初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。

まとめていきます。

  • ドージコイン(DOGE)は、ビットコインをモチーフに作られているため、価格変動はビットコインに連動する可能性がある。
  • 発行上限がないという点は、ビットコインと異なる。
  • 送金速度が速いので、少額決済に向いており、利便性が高い。
  • 2013年公開と比較的歴史のある暗号資産(仮想通貨)ではあるが、コインとしては未熟で、テスラ社CEOイーロン・マスク氏の発言によって、価格は乱高下する可能性がある。
  • ドージコイン(DOGE)は現在、国内で取り扱っている取引所がなく、購入するには海外の取引所が必要となる。

現在は価格が下落傾向にあるドージコイン(DOGE)ですが、暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きいことで有名です。下落幅が大きければ、それだけ上昇もあるということです。

要するに利益が出やすい反面、損失も出やすいということになります。ですから、初心者は、まず少額から始めてみることをおすすめします。

暗号資産(仮想通貨)の口座開設がまだの人は、まず口座開設することをおすすめします。初心者でも使いやすく、少額で積み立てていくことのできる国内の取引所でおすすめなのは「Coincheck」と「bitFlyer」です。

両者とも「ドージコイン(DOGE)」は、取り扱っていませんが、ビットコインなど主要な暗号資産(仮想通貨)は取り扱っています。初心者は、まず国内で暗号資産(仮想通貨)投資を学んでから、ドージコイン(DOGE)を取り扱っている海外の取引所へ移行することをおすすめします。

この記事が何かの参考になっていれば幸いです。