「暗号資産(仮想通貨)はギャンブルで、資産運用なんてできるわけない!」と思っている人は多いと思います。
しかし、近年は暗号資産(仮想通貨)への見方が変わりつつあり、資産運用を目的として始める人が増えてきていると言われています。つまり、ギャンブルみたいに投機対象として見られていた暗号資産(仮想通貨)が、今や投資対象として見られつつあるということです。
ですからこの記事では、暗号資産(仮想通貨)の資産運用について、おすすめな理由や投資先・運用方法、そして資産運用する上で注意しないといけないことを初心者に向けて分かりやすく紹介します。
目次
暗号資産(仮想通貨)の資産運用がおすすめな5つの理由
暗号資産(仮想通貨)の資産運用がおすすめな理由として、以下の5つが挙げられます。
- 少額から始められる
- 将来性がある
- 利益率が高い
- リスク分散できる
- 24時間365日取引ができる
- インフレ対策になる
少額から始められる
暗号資産(仮想通貨)投資は、取引所によっては500円という少額から始められます。大金が必要というイメージがあった人も多いと思いますが、株と違って少額から始められるので、初心者でも始めやすいといったメリットがあります。
将来性がある
暗号資産(仮想通貨)は誕生してから十数年と、様々ある金融商品の中でも比較的新しい商品となります。そのため、将来性があり値上がりも期待できるということになります。
その期待の表れから、近年はテスラ社やマイクロストラテジー社など、あらゆる大手米国企業が暗号資産(仮想通貨)を保有する流れになってきています。
利益率が高い
暗号資産(仮想通貨)は、価格変動が大きいため、その分利益率が高くなる傾向にあります。これを危ないと感じる人もいるかもしれませんが、暗号資産(仮想通貨)は少額から始められるので、ある程度のリスクはコントロールすることができると言えます。
リスク分散できる
暗号資産(仮想通貨)は、将来的な資産運用先として、株式や不動産などと組み合わせることによって、リスクを分散をさせるのに向いています。
暗号資産(仮想通貨)は、株式や不動産などと異なる値動きをする傾向にあります。そのような異なる金融商品を組み合わせることによって、リスク分散を高めることができます。
24時間365日取引ができる
暗号資産(仮想通貨)は、株式と違って、24時間365日いつでも取引ができるのが魅力です。株式の場合、平日の9時~15時で休日は行っていない場合が多いので、平日働いているサラリーマンの人は、手を出しにくくなっています。
しかし、暗号資産(仮想通貨)の場合は、24時間365日いつでも取引ができるということで、平日の仕事終わりや休日のゆっくりとした時間帯に、落ち着いて取引することができます。
インフレ対策になる
最近では、暗号資産(仮想通貨)をインフレ対策として購入する人もいます。これは、新型コロナウイルスの影響で世界的に大量のお金が、市場に出回っていることが背景にあると考えられています。
大量のお金が出回るということは、相対的にお金の価値が下がることにつながるので、結果として、暗号資産(仮想通貨)を購入するといった流れになっています。
資産運用するのにおすすめな暗号資産(仮想通貨)
おすすめな暗号資産(仮想通貨)として、以下の2つが挙げられます。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
ビットコイン(BTC)
まず一つ目は「ビットコイン(BTC)」です。
購入する通貨で迷ったら、まずはビットコイン購入を検討してみてください。ビットコインは、世界で初めて誕生した暗号資産(仮想通貨)で、ほぼすべての暗号資産(仮想通貨)取引所で取り扱いがされている通貨となっています。
時価総額ランキングは断トツの第一位で、人気・知名度ともにビットコインに勝る通貨は、現在のところありません。また、価値が下がらないよう発行上限枚数が2,100万枚とあらかじめ決められているのが特徴となっています。
時価総額が大きい金融資産は、大口取引が価格に与える影響が小さいです。そのため、アルトコインと比べてボラリティが低いのでリスクを抑えることができます。
イーサリアム(ETH)
最後二つ目は「イーサリアム(ETH)」です。
ビットコインの次におすすめな暗号資産(仮想通貨)は、イーサリアムです。イーサリアムも、ほぼすべての暗号資産(仮想通貨)取引所で取り扱いがされており、アルトコインの中では、時価総額第一位となっています。
正確にはイーサリアムは分散型のプラットフォームのことを指し、そのプラットフォームで利用されている通貨のことを「イーサ」と呼んでいます。日本では、それをどちらもイーサリアムと表現しています。
ビットコインに次いで、時価総額が大きい暗号資産(仮想通貨)になりますので、アルトコインの中でボラリティが低いと言えるでしょう。
暗号資産(仮想通貨)の運用方法
ここらは、以下5つの運用方法を紹介していきます。
- 現物取引
- レバレッジ取引
- 先物取引
- つみたて投資
- 貸暗号資産(貸仮想通貨)
それぞれに特徴がありますので、あなたの投資手法に合った方法を探してみてください。では、それぞれ一つずつ見ていきましょう。
現物取引
まず一つ目は「現物取引」です。
現物取引は、一番オーソドックスな取引方法です。価格が安いときに購入して、値上がりしたら売却するというスタイルになります。もちろん思うように値上がりしなかった場合は、損失となりますが、手元資金以上に損失することはありません。
レバレッジ取引
二つ目は「レバレッジ取引」です。
レバレッジ取引は、手元の資金を担保として、何倍もの資金を運用できるスタイルになります。そのため、少額でも大きな金額で運用することができ、大きな利益を狙うことが可能になります。
また現物取引と違って、下落相場でも利益が出せるのが、レバレッジ取引の魅力となっています。
先物取引
三つ目は「先物取引」です。
先物取引は、今の時点で未来の取引を約束して取引を行うスタイルになります。あらかじめ、売買する数量と価格を決めておき、決めておいた日になると自動的に決済される仕組みです。
先物取引は、価格変動のリスクを心配しなくていいというのが魅力となっています。
つみたて投資
四つ目は「つみたて投資」です。
つみたて投資は、自動で決まった日に一定額を投資するスタイルになります。このスタイルは、ドルコスト平均法といい、投資の世界ではリスク分散できる王道のスタイルとなっています。
また自動でつみたてしてくれるので、忙しいサラリーマンでも、簡単に投資できるのでおすすめとなります。
貸暗号資産(貸仮想通貨)
最後五つ目は「貸暗号資産(貸仮想通貨)」です。
貸暗号資産(仮想通貨)は、あなたが保有している暗号資産(仮想通貨)を第三者に貸し出して利息収入を得るスタイルになります。あらかじめ貸出期間が決められていることが多く、その期間が終了すれば、決められた利率分、利益が手元に入ってきます。
暗号資産(仮想通貨)を長期保有したいと考えている人には、特におすすめの運用方法となります。
資産運用する上での注意点
では、最後に資産運用する上で注意していただきたい点について、以下の3つに分けて紹介します。
- 金融庁に登録されていない取引所は利用しない
- 余剰資金で投資をする
- 税率が高い
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
金融庁に登録されていない取引所は利用しない
まず一つ目は「金融庁に登録されていない取引所は利用しない」です。
日本では、あらかじめ金融庁から許可を得て、名簿に登録されないと、暗号資産(仮想通貨)取引所として運営することができません。登録されている取引所は、金融庁のHPから確認できますので、利用を考えている取引所は事前に確認するようにしましょう。
余剰資金で投資をする
二つ目は「余剰資金で投資をする」です。
暗号資産(仮想通貨)に限ったことではありませんが、暗号資産(仮想通貨)は、特に値動きが激しいですから、失ってもいいような余剰資金で投資を始めることをおすすめします。
あなたの生活に支障のない範囲で、楽しく資産形成していきましょう。
税率が高い
最後三つ目は「税率が高い」です。
暗号資産(仮想通貨)は、株式(一律20%)と違って累進課税制度が適応されているため、所得金額に応じて税率が上がる仕組みとなっています。下記表のように、課税される所得が4,000万円以上になると、住民税10%と合算され、55%の税金が持っていかれることになります。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195~330万円 | 10% | 97,500円 |
330~695万円 | 20% | 427,500円 |
695~900万円 | 23% | 636,000円 |
900~1,800万円 | 33% | 1,536,000円 |
1,800~4,000万円 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円以上 | 45% | 4,796,000円 |
所得税の税率(国税庁HPより)
税率は、今後の仕組みが変わるかもしれませんので、世の中の動向を注意深く確認しておきましょう。
まとめ
今回は、暗号資産(仮想通貨)の資産運用について、おすすめな理由や投資先・5つの運用方法、そして資産運用する上で注意しないといけないことを初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。
暗号資産(仮想通貨)の資産運用について、まとめていきます。
- 少額から始められて、リスクは高いが、将来的に利益率の高い投資対象である。
- 新型コロナウイルスにより、インフレ対策として注目されている。
- 通貨の購入で迷ったら、ビットコインとイーサリアムを検討するのがおすすめ。
- 運用方法として、現物取引・レバレッジ取引・先物取引・つみたて投資・貸暗号資産(仮想通貨)の5つがある。
- 税金について事前に勉強し、余剰資金・金融庁に登録されている取引所で投資を行うことを忘れてはいけない。
暗号資産(仮想通貨)は、価格変動が激しいため、まだ資産運用の対象として見られていないかもしれません。ですが少額から始めて、しっかりとリスク管理・勉強をすれば、利益を狙える金融商品となっています。
今回紹介したとおり、運用方法も色々とあります。自分にあった運用方法を探して、余剰資金で資産運用を行っていきましょう。
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