国内暗号資産(仮想通貨)取引所のDMMビットコインは、現物取引とレバレッジ取引といったサービスを利用できます。また、販売所と取引所形式を組み合わせた新しい注文方法、「BitMatch注文」を利用できるのが特徴です。
シンプルなUI/UX、そしてテレビやネット広告でよく見かける暗号資産取引所ということもあり、暗号資産未経験者の中には、口座開設を検討している方もいるのではないでしょうか。
しかし、暗号資産および取引所未経験の状態では、口座開設手続きについて分からない部分が多く、手続きを躊躇してしまう方も多いと思います。
そこでこの記事では、DMMビットコインの主な特徴から口座開設方法、入出金方法について分かりやすくご紹介していきます。取引所未経験の方や口座開設方法が分からない方、DMMビットコインが気になっている方なども参考にしてみてください。
目次
DMMビットコインとは?
参考URL:https://bitcoin.dmm.com/
株式会社DMM BitcoinのDMMビットコインは、2016年に設立された国内暗号資産取引所です。多彩な注文方法やレバレッジとの取り扱い銘柄の豊富さといった点が、主な強みといえます。
さらにパソコンやスマホアプリの取引ツールがあるので、パソコンでじっくり取引したい方やスマホで手軽に始めたい方、どのようなケースでも使いやすいサービスです。
まずは、DMMビットコインの主な特徴を確認していきましょう。
アルトコインのレバレッジ取引も行うことができる
DMMビットコインでは、ビットコインだけでなくイーサリアムなどのアルトコインでもレバレッジ取引できるようになっています。暗号資産初心者の中には、どの銘柄もレバレッジ取引可能なイメージを持っている方もいるかと思います。
暗号資産取引所によっては、ビットコインのみレバレッジ取引に対応しているケースもあります。そのため、アルトコインでレバレッジ取引を行いたい方は、デメリットといえるポイントです。
一方DMMコインは、イーサリアムやリップルなどのアルトコインもレバレッジ取引に対応しています。また、指値注文や逆指値注文、BitMatch注文など多彩な注文に対応しているのが特長です。
レバレッジ取引をメインにしたい方、アルトコインが好きな方などにも、メリットのあるサービスといえます。
暗号資産を他のレバレッジ取引に活用できる
DMMコインの場合は、口座に保管している暗号資産をレバレッジ取引に活用できるようになっています。通常、レバレッジ取引では、日本円を証拠金として取引を行うルールです。
DMMビットコインでは、ビットコインやイーサリアムなどを代用暗号資産として証拠金に用いることが可能です。なお、暗号資産を証拠金として活用する際は、50%の代用掛目が適用されます。
たとえば、1BTC100万円のレートで1BTCを証拠金として使用する場合は、50万円の証拠金としてみなされます。
レバレッジ取引を行いながら現物取引で暗号資産を購入したい方には、使いやすいサービスといえます。
初心者にも分かりやすいアプリ版がある
DMMビットコインのPC版取引ツールは、細かい設定を行えるものの初心者に分かりにくい画面表示もあります。
一方アプリ版の取引ツールは、大きなボタン配置やすっきりとしたデザインながら、PC版と同じく注文数量や価格、注文方法などの設定が可能です。そのため、暗号資産経験者はもちろん初心者にも扱いやすい取引ツールといえます。
なお、口座開設後は、シンプルで分かりやすいUI/UXのアプリを利用と経験者向けの情報量が多いPC版ツール、どちらも利用することが可能です。
DMMビットコインで口座を開設する方法
DMMビットコインの口座開設手続きは、メールアドレスの登録から始まり基本情報の入力、本人確認書類の提出、口座開設審査という流れで進めていきます。他の暗号資産取引所と手続きの流れや順番に関して、大きな違いはありません。本人確認書類の提出方法は、「スマホでスピード本人確認」と「本人確認書類アップロード」の2種類から選択することが可能です。
- メールアドレスの登録
- 基本情報の入力
- 本人確認書類の提出
- 口座開設審査、審査に通過できれば口座開設完了
- 取引開始
なお、「本人確認書類アップロード」を選択した場合は、審査通過後の認証コードの入力をおこなうひつようがあります。
それでは、DMMビットコインの口座開設方法について確認していきましょう
手順1:メールアドレスの登録
参考URL:https://bitcoin.dmm.com/signup/email
まずはDMMビットコインの公式サイトへアクセスし、トップページ右上の「口座開設」ボタンをクリックします。するとメールアドレスの登録画面へ移るので、メールの確認や送受信可能なアドレスを入力しましょう。
メールアドレスの入力が完了後は、登録ボタンをクリックすれば登録完了です。
そして、登録済みのメールアドレスには、DMMビットコインからメールが届きます。DMMビットコインからのメールを開くと、基本情報などの登録ページURLが添付されているので、URLをクリックしましょう。
手順2:基本情報の入力
DMMビットコインから届いたメールには、基本情報入力に関するURLが添付されているので、URLをクリックするとパスワードや基本情報の入力ページへ移ります。
先にパスワードの設定を行いますが、1234などといった簡単なパスワードにしないよう注意が必要です。なお、DMMビットコインは8~20文字の英数字を入力可能です。
パスワードの設定完了後は、仮登録完了となりマイページへログインできます。
基本情報の入力はログイン後に行えるので、先ほど登録したパスワードを入力してログインします。
基本情報の入力ページでは、口座開設者の氏名や住所、生年月日などといった情報を入力していく流れです。
- 氏名
- 住所
- 郵便番号
- 生年月日
- 電話番号
- 職業
- 資産状況
- 投資経験や目的
また、契約締結前交付書面、各種重要事項の承諾などといった契約や規約の確認および同意は、基本情報の入力ページで進めていきます。
各種情報の入力が完了した場合は、本人確認書類の提出作業へ進みます。
手順3:スマホでスピード本人確認
DMMビットコインの「スマホでスピード本人確認」は、オンライン上で本人確認手続きを完了させることが可能です。また、一般的な本人確認書類提出とは異なり、認証コードの受け取り不要です。
まずは、本人確認書類を準備します。「スマホでスピード本人確認」で提出可能な本人確認書類は、以下いずれか1点です。
- 運転免許証(表裏どちらの画像も必要)
- マイナンバーカード
- パスポートの顔写真ページと所持人記入欄
- 在留カード(表裏どちらの画像も必要)
続いてはiOSもしくはAndroidOS搭載のスマホを用意し、登録アドレス宛てに届くDMMビットコインからのメールのうち、本人確認書類提出に関する添付URLをタップします。
なお、登録メールアドレスは、スマホで確認できるメールアドレスを用いるようにしましょう。
添付URLをタップすると本人確認書類の選択画面へ移るので、提出可能な書類を選択していきます。選択後は、本人確認書類の撮影機能が起動するので、指示に従いながら本人確認書類と自身の顔を撮影していきます。
参考URL:https://bitcoin.dmm.com/about/ekyc
【撮影の流れ】
- 本人確認書類の正面や側面などを、カメラの枠に収まるよう撮影
- インカメラに切り替わり、自身の顔(正面、斜め)を撮影
- 完了
本人確認書類の撮影およびアップロード完了したあとは、マイナンバーの確認書類提出とSMS認証作業へ移ります。
マイナンバーカードもしくはマイナンバー通知カード、マイナンバー記載の住民表もしくは住民票記載事項証明書の画像を提出します。その後のSMS認証では、登録番号のSMSへ登録番号が届くので、DMMビットコインの入力画面で入力すれば口座開設手続きが完了です。
次に紹介する「本人核に書類アップロード」と異なり、最短1時間で口座開設審査完了・取引を開始できるのが特長です。
手順3:本人確認書類アップロード
DMMビットコインの「本人確認書類アップロード」を選択した場合も、本人確認書類の画像をアップロードします。ただし、認証コードの入力が必要かつ郵送で受け取るため、審査通過まで数日程度待ちます。
「本人確認書類アップロード」で提出可能な本人確認書類は、以下の通りです。
- 運転免許証(裏面に記載がある場合は、裏面の画像も必要)
- パスポートの顔写真ページと所持人記入欄
- 住民基本台帳カード(裏面に記載がある場合は、裏面の画像も必要)
- 在留カードもしくは特別永住者証明書(裏面に記載がある場合は、裏面の画像も必要)
- 各種保険証、住民票の写し、年金手帳、印鑑登録証明書、その他官公庁から発行された書類、いずれか1点のうち氏名と現住所、生年月日の3情報を含んだ画像が必要
「本人確認書類アップロード」で本人確認書類を提出する場合は、上記のいずれか2点が必要です。
提出方法は、本人確認書類の提出に関するメールから添付URLをクリックし、提出方法の選択画面より「本人確認書類アップロード」を選択します。あとは、2点の本人確認書類画像をアップロードすれば手続き完了です。
その後は、口座開設審査に入ります。また、審査に通過できれば郵送にて認証コードを受け取ることができるので、DMMビットコインへログインし、認証コードを入力しましょう。
手順4:審査に通過できれば口座開設完了、暗号資産取引を始められる
DMMビットコインの「スマホでスピード本人確認」では、最短1時間以内で口座開設を完了できます。(7:00~22:00の間に手続きを済ませた場合に限る)
あとはログインし、日本円の入金を済ませて暗号資産取引を始める流れです。シンプルかつスピーディに口座開設を完了できるのが、「スマホでスピード本人確認」の強みといえます。
「本人確認書類アップロード」を選択した場合は、本人確認書類の提出から数日後に認証コードが郵送で届けられます。あとは、DMMビットコインにログインし、認証コードを入力すれば入金および取引を開始できます。
1時間以内の口座開設はできないものの、1日~2日で認証コードを受け取ることが可能です。そのため、スマホ操作に慣れていない方、数日程度であれば待つことができる方などは、利用しやすい本人確認手続きです。
DMMビットコインの口座開設手続きは、暗号資産未経験の方にも分かりやすいシンプルな構成で、比較的スピーディな審査といえます。
DMMビットコインに入金する方法
DMMビットコインの入金方法は、クイック入金と振込入金の2種類から選択できます。
クイック入金
DMMビットコインのクイック入金とは、24時間リアルタイムで入金を反映できる入金方法のことです。また、自身の利用している金融機関が、クイック入金に対応していれば利用できます。
まずはDMMビットコインのマイページから「入金・入庫」を選択し、さらに「日本円入金(クイック入金)」を選択します。続いては、金融機関の検索ページから自身の利用している金融機関を探します。金融機関をクリックすると各金融機関のサイトへ移動するので、各サイトから振込操作を行う流れです。
振込入金とは異なり、DMMビットコインから自動で金融機関のサイトへ移動できるのがメリットといえます。
振込入金
DMMビットコインの振込入金は、最短5分、土日祝日を含めて24時間程度で入金を反映できます。急ぎの入金でなければ、振込入金でも問題ありません。
まずはマイページの「入金・入庫」から「日本円入金(振込入金)」を選択します。すると振込先の情報が表示されるので、自身の利用している金融機関から振込先の情報や入金額を入力する流れです。
DMMビットコインで暗号資産(仮想通貨)を購入する方法
DMMビットコインへ日本円を入金した場合は、暗号資産を購入することができます。DMMビットコインでは、現物取引とレバレッジ取引という2種類のサービスに対応しています。このうち暗号資産を購入できるのは、現物取引のみです。レバレッジ取引は、暗号資産を実際に購入しているわけではありません。
一般的な暗号資産取引所の販売所形式は、成行注文のみ選択できます。対してDMMビットコインは、販売所形式(暗号資産取引所を相手に取引)ですが、指値注文などを選択できるようになっています。ただし、取引所形式は対応していません。(ユーザー同士の取引)
また、取引ツールは、スマホとPC版から選択できるのも特長です。
それでは、暗号資産の購入方法を紹介します。
現物取引による購入
DMMビットコインへログインします。パソコンからログインしている場合は、マイページの「取引開始」をクリックしましょう。すると、PC版の取引システムが起動するので、取引画面から銘柄を選択します。その後、注文方法と購入数量を入力し、注文ボタンを押します。また、アプリ版は、ログイン後にトレードボタンをタップすると、銘柄の選択および注文画面が表示されます。
各注文方法の流れは、PC版とアプリで大きな違いなどありません。ただし、各ボタンの配置など細かな仕様は異なるので、DMMビットコイン公式サイトで提供されているマニュアル(PDFファイル)を事前に確認しておきましょう。
ストリーミング注文は、リアルタイムな価格ですぐに購入したい場合、活用メリットのある注文方法です。事前に許容幅を設定しておくと、リアルタイムな価格から±数レートの範囲で約定できます。
【ストリーミング注文】
- 注文タイプをストリーミング注文に切りかえる
- 注文数量の入力
- スリッページのONとOFF(スリッページ:注文価格と約定価格の差をどこまで許容するかという設定)
- 事前に設定した許容幅に収まっている価格であれば約定
自身の指定した価格で注文したい場合は、指値注文もしくは逆指値注文を行います。
【指値注文:現在価格以下の価格を指定できる、逆指値注文:現在価格以上の価格で購入可能】
- 注文タイプを指値もしくは逆指値に切りかえる
- 数量と価格を指定
- 注文ボタンを押す
- 現在価格が指定価格になると約定成立
たとえば、割安な価格で暗号資産を購入したい場合は指値注文、上昇傾向の際に素早く購入したい場合は逆指値注文といった戦略をとることが可能です。
BitMatch注文とは
DMMビットコイン独自のBitMatch注文は、発注から30秒まで買いと売りの中間に位置している価格で注文し、30秒経過で成行注文へ自動で切り替わります。
BitMatch注文は、ストリーミング注文を選択したのち注文数量を入力します。続いて、BitMatchというタブをOFFからONに切り替えるのみという簡単な仕様です。
DMMビットコインで暗号資産(仮想通貨)を送金する方法
DMMビットコインの口座に保管している暗号資産を別の口座へ送金するには、別の暗号資産取引所を口座開設もしくはウォレット購入・準備しておく必要があります。
ウォレットもしくはDMMビットコイン以外の暗号資産取引所で口座開設したあとは、入金用のアドレスを作成および記録しておきましょう。入金用のアドレスは入金元で使用するため、送金時に重要な情報です。
- 入金用アドレスの作成(ウォレットなど)
- DMMビットコインで送金先アドレスの登録
- DMMビットコインで送金手続き
- 送金完了
入金用アドレスを準備できたあとは、DMMビットコインの「出庫・出金」から「BTC出庫」など送金したい暗号資産を選択します。すると送金用の画面に移るので、入金用アドレスの入力、暗号資産の送金数量、送金の目的、送金手数料を入力していきます。
あとは、2段階認証作業を行うと送金手続き完了です。
2段階認証の設定は、口座開設後に行うことができます。また、「生体認証」、「SMS認証」、「アプリ認証」、「メールアドレス認証」のうち1種類を選択することが可能です。
- 生体認証:生体認証アプリを別途インストールし、指紋や声、顔などで本人確認を行う
- SMS認証:スマホの電話番号を登録し、SMSで認証
- アプリ認証:スマホ用のワンタイムコード生成型認証アプリを用いて認証を行う
- メールアドレス認証:登録メールアドレスへ認証コードを送付してもらい、認証コードを入力
DMMビットコインで日本円を出金する方法
DMMビットコインへ入金した日本円を出金するには、事前に出金先の金融機関を設定しておく必要があります。
金融機関の設定は、マイページのメニュー「ユーザー情報・各種設定へ」から「出金口座の銀行設定」の「変更する」をクリックし、以下の情報を登録します。
- 金融機関名
- 支店名
- 口座の種別
- 口座番号
- 口座名義
金融機関の登録後は、マイページへ戻り「出金・出庫」の「日本円出金」を選択し、「出金申請する」ボタンを押し、登録金融機関の選択と出金額の入力を行う流れです。
公式サイトによると出金申請から出金が反映されるまでの期間は、申請日から3営業日以内とされています。リアルタイムな出金は難しいため、早めに出金しておくのが大切です。
まとめ
国内暗号資産取引所のDMMビットコインは、販売所形式のみ取り扱っているものの成行注文だけでなく、指値注文や逆指値注文、IFDやOCO、そして独自のBitMatch注文まで選択できる注文バリエーションの豊富さ強みです。他には、アルトコインによるレバレッジ取引や取引ツールを用いたトレード可能などといった特長もあります。
口座開設手続きは、メールアドレス登録から始まり、パスワードの設定や基本情報の入力、本人確認書類の提出とマイナンバー確認といった流れです。他の暗号資産取引所と同じくシンプルな手続きで、暗号資産未経験者も取り組みやすいといえます。
「スマホでスピード本人確認」はオンラインで口座開設手続きを完結できるため、すぐに暗号資産取引を始めたい方にもメリットがあります。
暗号資産取引未経験の方や即日で取引を始めたい方、アルトコインでレバレッジ取引を行いたい方などは、DMMビットコインを検討してみてはいかがでしょうか。
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