SBI VCトレードは、SBIバーチャル・カレンシーズ(VCTRADE)として設立された仮想通貨取引所でしたが、2019年にサービス名を変更しました。
2018年に販売所形式での取引サービスを開始したのち、2019年に取引所形式も追加しました。2021年時点では、貸仮想通貨サービスも提供しています。
大手証券会社SBIグループ100%出資という点も大きな魅力で、サービスの安定性やツールなどに関しても興味関心を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、SBI VCトレードの基本情報から特徴、強み、メリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
これを読んで、ぜひ口座開設を検討してみてください。
SBI VCトレードの魅力を
大まかに説明すると….
- 大手証券会社SBIグループ100%出資の仮想通貨取引所
- 仮想通貨レンディングサービスを利用できる!
- 取引画面がスマートで初心者にも分かりやすい
- リップル社との関係が深く、リップルを推進している
無駄を削ぎ落していて情報もコンパクトにまとまっていますので、初心者にも分かりやすくおすすめな仮想通貨取引所です。
目次
SBI VCトレードとは?
基本情報
サービス名 | SBI VCトレード |
---|---|
サービス開始時期 | 2018年6月 |
取引所/販売所 | 取引所&販売所 |
取引仮想通貨数 | 3種類 |
日本語対応 | ○ |
スマートフォン対応 | ◎ |
最大レバレッジ | – |
取引方法 | 現物取引 |
最低取引単位 | 0.0001BTC |
セキュリティ | コールドウォレット/マルチシグ対応/二段階認証 |
入金方法 | クイック入金 |
サポート | メールサポートなど |
法人口座 | × |
運営会社情報
運営会社 | SBI VCトレード株式会社 |
---|---|
資本金 | 19億9,000万円(資本準備金を含む) |
代表取締役 | 北尾 吉孝 |
会社設立 | 2016年11月1日 |
本社所在地 | 〒106-6021 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー |
SBI VCトレードは、国内の大手金融企業のSBIグループの100%子会社、SBI VCトレード株式会社(旧SBIバーチャルカレンシーズ)が立ち上げた注目度の高い仮想通貨取引所です。
2018年当時は販売所形式のみでしたが、2019年にVCTRADE PROという取引所形式のサービスも開始しています。
取り扱っている仮想通貨は3種類と少ないものの、仮想通貨取引に慣れていない初心者にとっても分かりやすい構成といえます。
SBIグループが運営しているので、これまでSBI証券で株式投資や投資信託などをメインとしていた個人投資家も、口座開設しやすいのではないでしょうか。
大手証券会社SBIグループが運営する取引所!
SBI VCトレードの強み・特徴
リップル(XRP)推しの取引所
SBIホールディングスではリップル(Ripple)と2016年に業務提携を結び「SBI Ripple Asia」を設立するなど、国際的な取り組みを行っています。
また、SBI VCトレードでも販売所、取引所でリップルを売買できますし、貸し仮想通貨サービスでもリップルを選択できるようになっています。
今後リップル(XRP)が、ビットコインを超える出来高を記録し、基軸通貨としての位置付けとなればリップル(XRP)の流動性はさらに高くなるので、リップル(XRP)の価格にも影響がでることが予想されます。
SBI VCトレードの利用メリットがさらに増えるかどうかは、リップルの出来高や市場での立ち位置も関係しています。
SBIグループのノウハウ
SBIグループが運営しているSBI証券では、株、FX、投資信託、米国株式、債券、金、CFD、先物・オプション、ロボアド、確定拠出年金(iDeCo)、NISA(つみたてNISA)など、多種多様な金融商品をインターネットで簡単にお取引できます。
SBI証券の歴史は深く、1944年3月に設立されました。創業から76年を超える歴史・ノウハウがあるので、その他の仮想通貨取引所と比べて、金融企業としての運営知識や技術、経験は段違いです。セキュリティやコンプライアンスも徹底しており、2021年3月時点でもSBI VCトレードに関する情報流出や不正ハッキングもありません。
SBI VCトレードは、管理体制、経営基盤といった点でも強みを持っています。
手数料の安さ
SBI VCトレードは、「業界最小のスプレッド(手数料)を目指す」と公言していました。
スプレッドコストは評判や口コミなどによると、実際に他の国内取引所よりも小さい傾向のようです。もちろん、急激な価格変動などによって、スプレッドが変わることもありますが優れたポイントです。
さらに取引手数料は無料なので、顧客視点でコストを設定してくれる仮想通貨取引所といえます。
シンプルな取引画面や管理画面
SBI VCトレードは、SBI証券などで培ったノウハウがあるので、取引画面や管理画面なども見やすくUI/UXという点でも優れています。
仮想通貨初心者の中でも、ログインの方法や管理画面もよく分からないと感じている方は、SBI VCトレードで口座開設するのもおすすめです。
厳重なセキュリティ体制
2018年始めにはcoincheckの仮想通貨盗難事件で仮想通貨業界が騒然としたのは記憶に新しいかと思います。その事件もあって、金融庁の仮想通貨に対する規制が強化されています。また、ハッカーによる仮想通貨取引牡所への攻撃は、国内外を問わず行われている状況です。
2021年時点でも、取引所を運営するにあってセキュリティの強化および安定した運営は重要なポイントです。SBI VCトレードでは、外部からの攻撃に対して以下のような対策も講じています。
- EV SSL証明書採用によるフィッシング対策強化
- サイバー攻撃への対策
- 内部犯行への対策
さらに仮想通貨の管理方法としては、インターネットから遮断し、個別に管理を行うコールドウォレットや複数の鍵を用いたマルチシグネチャなど、さまざまな対策を施しています。
- コールドウォレットで仮想通貨を保管
- マルチシグネチャで秘密鍵を管理
- 高い強度のパスワードによる認証
- 総当たりによる不正ログインへの防御
仮想通貨取引所の運営方法や信頼性という点が特に気になる方は、SBI VCトレードで検討してみるのもいいでしょう。
SBI VCトレードの取り扱い仮想通貨銘柄
SBI VCトレードでは、3種類の仮想通貨を取り扱っています。2021年3月時点で新たな仮想通貨の取り扱いに関して発表などはありません。
SBI VCトレードの手数料
入金の手数料
SBI VCトレードでは、即時入金サービスのみに対応していて、なおかつ無料です。
また、SBIグループのインターネット銀行「住信SBIネット銀行」のみからの入金に対応しているのが大きな特徴です。2021年3月時点では、他の金融機関からの入金には対応していませんので、口座開設前に住信SBIネット銀行の口座開設を行い、仮想通貨取引用に資金を預け入れておくのが大切です。
出金に関しては、住信SBIネット銀行以外の金融機関にも対応しています。ただし、住信SBIネット銀行の出金手数料50円に対して、その他金融機関の出金手数料160円~250円と大きく異なるため、住信SBIネット銀行に統一するのがおすすめです。
クイック入金
無料
取引の手数料
取引手数料は、取引所・販売所どちらも無料です。ただし、スプレッドコストはかかるので、買値と売値の差額に注意しながら売買のタイミングを図るのも大切です。
スプレッドは、土の仮想通貨取引所でもリアルタイムで変化していて、急激な価格変動の際には広がることもあります。
SBI VCトレードで取引を行う時は、まずスプレッドがどのように変化しているのか傾向を掴むの基本です。
SBI VCトレードのメリット
信頼性のある運営会社
SBI VCトレードの大きなメリットは、信頼性のある運営会社という点ではないでしょうか。
親会社は、20年近く証券会社を運営してきたSBIグループなので、金融商品や金融商品に関連するセキュリティや管理体制に関してノウハウを持っています。
さらに、証券会社の顧客も多数抱えているので、その顧客がSBI VCトレードにも流れる可能性もあり、活発な取引を維持できる環境でもあります。また、住信SBIネット銀行とも連携しており、出金手数料50円などコストを抑えてくれているのも嬉しいポイントです。
モバイルアプリが初心者にも分かりやすいスマートなデザイン
SBI VCトレードでは、モバイルアプリをリリースしています。
モバイルアプリでは、iOS版とAndroid版どちらにも対応しているので、iPhoneとAndroidスマートフォンどちらのタイプでも簡単にインストール可能です。
取引画面は白をバックにしており、チャートを表示しながら買い・売りの注文手続き行うことができます。さらに9種類のテクニカル指標があり、トレンドの分析なども可能です。
シンプルな機能なので、仮想通貨取引アプリの操作が初めての方も使いやすいといえます。
貸し仮想通貨サービスを利用できる
SBI VCトレードは、同サービス内で保有している仮想通貨を貸し出して利用料を得られる「貸暗号資産」サービスも利用できます。
「貸暗号資産」は、84日間仮想通貨を貸し出すルールで、満期日に変換してもらえます。取り扱っている仮想通貨は、ビットコインとリップルの2種類です。それぞれ利用料率や最小貸出数量などに違いがあります。
ビットコインの利用料率は年率1.0%で、最小貸出数量0.1BTCです。たとえば0.1BTCを84日間貸し出した場合に得られる利用料は、0.0003BTCとなります。
また、リップルの利用料率は0.1%で、最小貸出数量1,000XRPです。
試しに仮想通貨を保有してみたい方、貸し仮想通貨サービスを取り扱っている仮想通貨取引所を探している方にもおすすめです。
SBI VCトレードのデメリット
仮想通貨が少ない
SBI VCトレードは、ビットコイン、イーサリアム、リップルの3種類のみの取り扱いとなっています。
そのため、中級者やアルトコイン取引に関心を持っている方には、デメリットと感じるところです。
ただし、仮想通貨初心者にとって仮想通貨の種類よりも、仮想通貨取引の仕組みに慣れるのが大切です。具体的には、仮想通貨取引所へのログインから資金の入出金操作といった基本的な内容も、実際に行ってみないと分かりませんし、人によっては手間取る場合もあります。
さらに仮想通貨を取引する際は、注文画面で仮想通貨の種類、数量、買いの価格や注文方式を選択する必要があります。特に取引所形式で取引する時は、指値注文や成り行き注文の意味だけでも理解しておくのが基本です。
SBI VCトレードは仮想通貨の種類が少ないので、かえって初心者にはシンプルで分かりやすいのではないでしょうか。
レバレッジ取引に対応していない
SBI VCトレードは、信用取引およびレバレッジ取引に対応していません。
レバレッジ取引は、取引に使用する資金を仮想通貨取引所へ預けて、預けた資金と同額もしくは2倍や4倍の資金を仮想通貨取引所から借りて取引を行う方式です。
少額でも大きな取引ができるので、短期的に利益を大きく伸ばしたい方など人気があります。しかし、資金を2倍や4倍に増やしますと、その分損失も2倍、4倍となる点に注意が必要です。
仮想通貨初心者は、現物取引で取引の仕組みや相場の動きに慣れるのが大切なので、レバレッジ取引非対応でも大きなデメリットにはなりません。
SBI VCトレードの評判や口コミ
SBI VCトレードの評判や口コミは、比較的少ないため傾向を掴むのは難しいものの、以下のようにおおむね良い評判もあります。
https://twitter.com/Sekoguchi_WP/status/1313860212898500608
法人口座に関しては、2021年3月時点でも非対応です。
まだまだ今後の成長に期待が持てる仮想通貨取引所ですし、出資元がSBIグループなのでシステムや管理体制という点でも信頼の持てる会社です。
口座開設に関する手数料はありませんので、口座開設だけでも済ませてみてはいかがでしょうか。
SBI VCトレードはどんな人におすすめ?
改めてSBI VCトレードの特徴を整理してみると、
- 販売所と取引所形式に対応
- 取引手数料無料で取引できる
- レンディングサービスを提供している
このようにまとめることができます。
SBI VCトレードは以下のような方におすすめの取引所と言えるでしょう。
SBI VCトレードはこんな人におすすめ
- リップル(XRP)を買いたい人
- 仮想通貨の種類や数にこだわりを持っていない方
- 仮想通貨初心者でシンプルなシステムを探している方
- 安定した財務体制や管理体制の仮想通貨取引所を探している方
SBI VCトレードはリップル(XRP)推しでもので、貸し仮想通貨サービスでもリップルを選択できます。
また、今までネット証券会社を運営して来たノウハウがあるので、UI/UXも分かりやすく仮想通貨初心者にとっても、安心して口座開設ができる信頼のおける取引所と言えるのではないでしょうか。
初心者でもアプリでかんたん取引できる取引所!
大手証券会社SBIグループが運営する取引所!
SBI VCトレードのウォレットアプリについて
VCTRADE SP
SBI VCトレードでは、VCTRADE SPというスマホ向けのウォレットアプリをリリースしました。
入出金操作や口座管理だけでなく、販売所と取引所でビットコイン、イーサリアム、リップルの売買注文ができます。また、テクニカル指標を用いてチャート分析しながら注文できるので、画面を切り替える手間を省くことができます。
iOS版とAndroid版どちらにも対応しているので、それぞれのアプリストアから無料でダウンロードできます。
SBI VCトレードの口座開設・登録方法は?
SBI VCトレードの口座開設方法は、シンプルで初心者でもスムーズに進めることができます。
まずSBI VCトレードの公式サイトへアクセスし、新規登録ページからアカウント作成を行います。登録メールアドレスへSBI VCトレードからメールが届きますので、添付URLからログインし本人確認書類の提出へ進みます。
その後は、SBI VCトレードが審査に入り、審査通過後に郵送もしくはオンライン上で口座開設完了の通知を受け取ります。また、オンライン本人確認を選択した場合は、最短翌営業日に口座開設可能です。
詳しい内容は、下記記事で紹介していますので確認してみてください。
SBIとリップル社の関係について
SBIとリップル社は業務提携をしていますが、ここではその部分について詳しく解説します。
SBIはリップル社の株式を11%保有している
SBIホールディングスはリップルを発行している会社の株式を11%保有しています。
SBIとリップル社が今共同して設立したRipple Asiaについて
2016年5月に、SBIが60%、リップル社が40%を出資してSBI Ripple Asiaを共同で設立しました。
SBI Ripple AsiaはSBIグループとRipple(リップル)の知見と技術を融合させることで、日本及びアジアにおける「価値のインターネット」を実現することを目指しています。
SBI Ripple Asiaの主な内容としてはは各種金融機関・送金事業者へ「Ripple Solution」の提供を行っています。
SBIホールディングス代表の氏の北尾氏について
度々、SBIホールディングスの代表取締役の北尾氏の発言の話題が取り上げられており、公の場やTwitterなどではリップルを推している発言が見受けれられます。
リップル社の社長のツイートに関するコメントや仮想通貨XRPを使った実験に対するコメントなど、リップルに対する熱意をとても感じられます。
こういった発言が多いのもSBIホールディングスは社運をかけてリップルに投資していることが考えられます。
北尾氏Twitterアカウント:@yoshitaka_kitao
リップルと銀行について
SBIバーチャル・カレンシーズが推しているリップル(XRP)は、ビットコインと同じ「仮想通貨」というくくりになっていますが、正確には通貨ではありません。
正確には、「分散型技術」を使った金融商品の決済・送金システムが「リップル(XRP)」です。
このシステムが実用化されると、国を問わず銀行の垣根を越えて決済や送金が効率的に行われることが期待できます。
2017年ごろから、住信SBIネット銀行を始め、世界中の銀行でリップルの技術を使った送金実験がたびたび行われています。
これまでのSBI VCトレードの流れ
Twitter上でわかりやすくまとめてくれている方がいましたので、こちらの画像を見ればSBIバーチャル・カレンシーズの現在までの流れがわかるかと思います。
待たれていたSBIバーチャル・カレンシーズの取引概要が発表されましたが、「XRP/JPYのみ・仮想通貨送金の不可・相対取引(販売所形式)・毎朝1時間のメンテ」と期待を若干下回る感じに
今までのSBI VCのあゆみ、まとめておきます。サービス開始前からこれだけ話題になる取引所ってすごいです pic.twitter.com/qVHDS0FlAL
— 高城泰 (@takagifx) 2018年6月1日
まとめ
SBI VCトレードは、大手証券会社SBIグループ100%出資の仮想通貨取引所です。仮想通貨の取り扱い銘柄数は、国内の仮想通貨取引所と比較して少ないものの、運営基盤の安定性、セキュリティの信頼性という点で大きなメリットもあります。
さらに「貸暗号資産」サービスでは、ビットコインとリップルを84日間貸し出して、利用料を受け取ることができます。数か月程度利用予定のない資金を持っている場合は、貸し仮想通貨で少しずつ資産を構築することも可能です。
口座開設手続きは、最短翌営業日に完了できるスピーディな対応も魅力の1つです。
事業の安定性を重視している仮想通貨初心者は、今回の記事を参考に口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。
大手証券会社SBIグループが運営する取引所!
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