2017年には、仮想通貨の市場規模が30兆円を超えたことが大きな話題になりました。
市場規模の拡大に注目された2017年ですが、2018年以降もこうした流れを仮想通貨では期待できるのでしょうか?
仮想通貨の市場規模とその将来性について押さえ、投資の判断に活かしていきましょう。
目次
2018年現在の仮想通貨の市場規模
仮想通貨における市場規模は2018年3月4日時点にて、およそ44兆円です。
実は市場規模が瞬間最高を記録したのは僅か1か月前の2018年1月で、このときには市場規模は93兆円でした。
暴落となった要因は様々、仮想通貨取引所のハッキング事件や、一部の仮想通貨に対する詐欺などの疑惑などがあげられます。
特定の国家において仮想通貨の取引が禁止されるといった内容が、情報として出回ったことも影響しているかもしれません。
ほぼ右肩上がりの急激な市場規模の成長はこうして止まり、落ち着いた状況を見せ始めています。
成長がストップしただけに、中には仮想通貨の将来性を心配する人もいるところです。
しかし、仮想通貨の歴史は暴騰と暴落の繰り返し、実際に暴落が起きること自体は珍しいことではありません。
暴落の原因も取引所で発生する不正や被害、国家の規制など以前にあった経緯と2018年2月の暴落はほぼ同様です。
仮想通貨は利用者のニーズによって価値が変動しますから、情報ひとつで簡単に暴騰や暴落が起こる性質であることもよく知られています。
株式市場のようにストップ高やストップ安が無いので、変動の幅は基本的に大きく、想定を超える値動きも起こりやすいのです。
そのため、このような仮想通貨の暴落は心配よりも、むしろ投資のチャンスと考えていきましょう。
仮想通貨銘柄別の市場規模の順位
市場規模の順位を見ていくと、不動の1位はビットコイン、2位はスマートコントラクトが人気のイーサリアムです。
3位は銀行間取引での利用が期待されるリップル、4位はビットコインから派生したビットコインキャッシュが該当します。
オンラインカジノで使用できるカルダノエイダコインや、ライトコインも市場規模において上位にランクします。
まだまだ仮想通貨は一部のものが市場規模全体のほとんどを占める状況、アルトコインの将来性を踏まえれば成長の余地を大きく残しているでしょう。
一方で仮想通貨においては、これまで市場規模の拡大を阻害する要因がいくつも指摘されてきました。
代表的なものは法律の整備不足、仮想通貨は怪しいものといったイメージが、一般的に先行したこともマイナスに働いたと言われています。
仮想通貨は登場から年月を経たことで、列挙されていた問題点も徐々に改善がされ、その将来性には期待が集まるように変わってきています。
日本国内では仮想通貨取引所は事業者登録が必須になりましたし、ハッキング事件を踏まえて安全性の強化なども各取引所が実施しています。
テレビなどメディアでも取引所は取り上げられ始め、仮想通貨に対する認知も広がり、知らないことが原因の不安なども薄れているところです。
これまでは一部の人気を集める仮想通貨の魅力が市場を支えていたものの、市場規模の拡大を更に目指せる環境も整いつつあるといえるでしょう。
仮想通貨の将来性を考える上での注目ポイント
それでは仮想通貨の将来性を考える上での注目のポイントは、法整備やイメージの改善以外にどのようなことがあるのでしょうか?
投資対象としての可能性
まずは何と言っても、投資対象としての更なる可能性が考えられます。
仮想通貨の取引ではFXのサービスもありますが、これはビットコインに限られることが多く、アルトコインのFXは対応が少なくなっています。
対応する仮想通貨の種類や規模が増えて、投資家の資金が今後流れ込めば、仮想通貨の将来性をより期待できます。
発行量の上限
また、多くの仮想通貨において、発行量の上限が定められていることもポイントです。
足りなくなっても実態が無いためにいくらでも細分化可能ですが、それでも上限の存在が価値の高騰を起こしやすくしているとの指摘が出ています。
仮想通貨の実用化
もうひとつ、ビットコインなどの仮想通貨を、使う場面が増加していることもポイントになるでしょう。
ビットコインならどのような法定通貨とも取引可能ですから、誰もがビットコインを使うようになれば、取引の簡略化を見込めます。
企業においてもICOは資金調達の手段として有効、誰でも実践可能なだけでなく、誰でも出資可能なメリットもICOにはあります。
独自トークンを発行すれば資金を得られることに加えて、条件を満たせるときにはトークンそのものを売却して資金調達できます。
仮想通貨には様々な活用法があり、アルトコインの広がりによっては使い道が更に拡大する可能性も持っています。
将来性については、このように期待できる要因が豊富に揃っています。
仮想通貨の取引はまだ始まったばかり、暴落がいくつか起こったとしても、今後どうなっていくかは見えるところまでたどり着いていないのです。
まとめ
仮想通貨は2018年2月に暴落、順調に成長していた市場規模ですが、1か月ほどの短期間で半減に近いほど落ち込んでいます。
そもそも暴騰や暴落が起きやすいのが仮想通貨なので、これを投資のチャンスと考えることが大切です。
暴落の原因は主に不正や規制であって、仮想通貨そのものに対する信頼は失われていません。
依然として主要な仮想通貨が市場規模全体のほとんどを占めていますし、アルトコインの新登場も続いています。
仮想通貨の使い道も増加傾向にあり、様々な場面で仮想通貨の活用が始まっています。
成長の余地は大きいので将来性は期待可能、投資はまだまだ世界的に今後も検討されていくことでしょう。
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