株式であれば投資家は基本的に取引を証券取引所で行いますが、取引時間が限られるため、取引所外取引を活用する場合も見られます。

その一方でビットコインなど仮想通貨なら、主に取引は仮想通貨取引所で行われます。

証券取引所と異なり仮想通貨取引所は24時間365日いつでも活用可能、更に仮想通貨はこのほかにも取引手段が豊富に用意されています。

仮想通貨における市場の仕組みは、どのようになっているのでしょうか?

仮想通貨と株の仕組みの違いは?

株とは?

株式会社が事業を興す際に必要とする資金を、投資家から集めることを目的に発行するのが株です。

要する資金が大きければ銀行からの融資が手段として選ばれますが、それでも不足する資金があるのなら資金調達として株の発行が用いられます。

投資家が株を得た場合、株式会社が上げた利益の一部を受け取れますし、株主として経営方針に意見を出せたりできます。

株式企業は自社株を売り出すときには、一般の投資家が集まって株を取引する証券取引所を活用したいところでしょう。

しかし、証券取引所で発行した株を取引可能にするには、業績など株式会社は一定の条件を満たしていなくてはいけません。

このように一般の投資家が株を取引して、投資家が株主になれる企業のことを上場企業と呼びます。

対して、これを仮想通貨に当てはめてみると様々な違いが出てきます。

仮想通貨とは?

ビットコインなどカレンシータイプの仮想通貨にはそもそも発行者が存在せず、アルゴリズムによってのみ発行量が増えていきます。当然ですが株のように価値を決める業績などの基準もありません。

仮想通貨はあくまでも利用者のニーズがポイント、ニーズが高ければ価値も応じて向上します。

ニーズが高いと判断されれば、仮想通貨取引所が対応し、取引所における利用者の間で取引が可能になります。

基本的に仮想通貨は保有しておくことで将来の価格高騰に期待できますが、利益の還元はほとんどありませんし、経営方針への意見などもできません。

ただし、仮想通貨は実態の無い通貨ですから、法定通貨の代わりとして活用できるものがあり、中には独自の使い道を備える種類も登場しています。

アセットタイプの仮想通貨やトークンに限れば、株と近い性質だと言われますが、やはりこちらも経営方針には意見できないので注意してください。

株と仮想通貨は似ているようでいて、異なるポイントが豊富にあるといえるでしょう。

仮想通貨は需要と供給で成り立っている

仮想通貨の価格はどのようにして決まるのかと言うと、需要と供給のバランスでほぼ決まるようになっています。

取引所形式の仮想通貨取引所を確認すれば分かりやすく、現在価格は買値と売値の最終的な結果が該当します。

利用者の間で購入したい価格と売却したい価格が上手くあわさった価格が現在価格なので、取引を誰も行わないなら市場価値はなくなってしまいます。

ビットコインであっても登場間もない頃は価値が小さく、取引も一部における人しか行っていませんでした。

利用者数や取引回数が少ない場合、その価値は暴騰や暴落をしやすくハイリスクな特徴が現れます。

現在では主要な仮想通貨は多くの取引所が対応していますから、暴騰や暴落のリスクは低くなっています。

このような人気の仮想通貨を除けば、未だにリスクが高い仮想通貨は様々、特に新規に発行されたばかりの仮想通貨には気をつけて流必要があります

将来的にニーズが高まれば、保有によって利益を見込めますが、良い結果につながるどころか価値が全く無くなる可能性もあります。

株は企業の業績をチェックすれば危険を察知可能、仮想通貨も発行者が存在しなくても情報のチェックを怠らないことが重要です。

専門家のTwitterやブログなど、仮想通貨に関するリアルタイムの情報を獲得できる手段を自分で用意しておきましょう。

仮想通貨は24時間いつでも取引可能なこともあって価値の変動が大きく、情報ひとつ入手が遅れれば損失を拡大してしまうかもしれません。

トークンを保有しているときには、トークンを発行している企業の業績も価値に影響する場合があるので注意が必要です。

仮想通貨の取引で儲けるには

それでは、仮想通貨の取引で儲けるにはどのようにしたら良いのでしょうか?

まずはじめに注意したいのが、高値掴みと呼ばれる状態を避けることになるでしょう。

いずれかの仮想通貨が取引所で価格の高騰を続けていた場合、購入すれば儲けられるように見えます。

逆にこれは損失につながり兼ねない行為なので、取引時には避けることを心がけてください。

価値が上がっているときに購入すれば、結果として高額で購入した状態になり、売却時に損失を生みやすくなります。

利益を出すには、安いタイミングで購入することが大切です。

また、仮想通貨の取引では短期売買以外に、長期保有といった手段も選べます。

取引所の活用やチャート分析に自信が無い人は、仮想通貨の長期保有も検討してみましょう。

長期保有には注意点がいくつかあり、そのひとつが国による法律の整備不足です。

例えば、海外の限られた取引所でのみ取引可能な仮想通貨を、長期に保有することは避けなくてはいけません。

その取引所が法律の整備によって閉鎖されると、保有している仮想通貨を売却できなくなります。

使われている技術が明確に分からないもの、将来性に心配がある仮想通貨も長期保有には適していません。

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まとめ

仮想通貨は仮想通貨取引所で取引できますが、株の取引とは異なるポイントが豊富に存在しています。

その価値は利用者のニーズが反映されやすく、損失につながる情報の発生を除けば、買い手と売り手の希望によって現在価格が定まる特徴があります。

取引時には高値掴みを避け、短期売買と長期保有の手段をしっかり使いこなしていきましょう。