ポルカドット(Polkadot)は、「Web3.0」という新しい世界の実現に向けて動いているプロジェクト、およびブロックチェーンのことを指します。5月19日に暗号資産(仮想通貨)取引所であるGMOコインが、国内で初めて取扱いを開始させ、さらに6月29日にbitFlyerでも取扱いが開始され、現在国内で勢いがあり注目されている暗号資産(仮想通貨)となっています。
この記事では、「Web3.0」という新しい世界の実現に向けて動いているプロジェクトである「ポルカドット(Polkadot)」について、基本情報や特徴、そして今後の将来性を初心者に向けて分かりやすく紹介します。
ポルカドット(Polkadot)を
大まかに説明すると….
- ポルカドット(Polkadot)は、「Web3.0」という新しい世界の実現に向けて動いているプロジェクト、およびブロックチェーンのことである。
- ポルカドット(Polkadot)は異なるブロックチェーン同士をつなぐことができる。
- イーサリアムの共同創業者が開発に携わっている。
- 昨年2020年に公開されたばかりだが、すでに多くのプロジェクトの開発が行なわれている。
- ポルカドット(Polkadot)は、現在国内では「GMOコイン」と「bitFlyer」の2社しか取り扱いを行なっていない。
目次
ポルカドット(Polkadot)とは?
ポルカドット(Polkadot)は、イーサリアム共同創業者で、元CTOのギャビン・ウッド氏によって作られました。現在時価総額ランキングでは、常にトップテンに食い込んでいる人気の暗号資産(仮想通貨)となっています。一時は時価総額ランキング4位にまで上がり、リップルを超えて話題となりました。つまり、それだけ期待値が高く、将来性のある暗号資産(仮想通貨)ということになります。
さかのぼると、2016年11月にポルカドット(Polkadot)のホワイトペーパーがリリースされ、2017年10月に最初のトークンセールが行われています。そのセールで、約48.5万ETH(当時約165億円)の調達に成功しています。その後、2020年5月に公開を果たし、同年8月に上場し取引を開始しました。
ポルカドット(Polkadot)の主な目的として、イーサリアムなどのブロックチェーン上で課題となっている「スケーラビリティ」や「セキュリティ」問題の解決を目指すことが挙げられます。
それらを解決するために行なっていることを、これから具体的に紹介していきます。
ポルカドット(Polkadot)の概要
ポルカドットの概要については、以下の表をご覧になってください。
暗号資産(仮想通貨)名 | ポルカドット(Polkadot) |
ティッカーシンボル | DOT |
公開開始年月 | 2020年5月 |
創業者 | ギャビン・ウッド氏 |
主な利用用途 | 送金・決済 |
コンセンサスアルゴリズム | GRANDPA(グランパ) |
公式サイト | https://polkadot.network/ |
ポルカドット(Polkadot)の特徴
ポルカドット(Polkadot)の特徴は全部で5つあります。
- 「Web3.0」実現に向けて動いている
- スケーラビリティ問題へ対処できる
- 異なるブロックチェーンをつなぐことができる
- セキュリティが高い
- ブロックチェーンを容易に開発できる
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
「Web3.0」実現に向けて動いている
ポルカドット(Polkadot)では、「Web3.0」という新しい世界の実現に向けて動いているのが特徴として挙げられます。
「Web3.0」とは:ブロックチェーン技術を利用して、分散型(非中央集権型)の新しいWeb世界のことを指します。もう少しかみ砕くと、現在行なっているSNSなどのインターネット上でのやりとりをユーザー自身で管理して、分散させた仕組みのことになります。
【今までのWEB世界】
- Web1.0:ユーザーがホームページなどを一方向で閲覧する
- Web2.0:SNSなどユーザーが双方向でやり取りを行う(現在)
現在のWeb2.0ですと、インターネット上での、ユーザー情報は中央で管理している大企業へ受け渡していることになります。例えばGoogleやAmazonといった企業は、そういった方法でユーザー情報を取り入れて、売り上げにつなげています。
ですが、これだと私たちの意図しないところで情報の流出が起こるかもしれません。実際にこうした事件は、度々起こっていて、そのたびに被害を受けている人がいます。
それらを解決するために「Web3.0」は開発を進められています。実現すれば、管理者はユーザー自身となり、ユーザー自身が情報を管理し、インターネットを楽しむことができます。
スケーラビリティ問題へ対処できる
スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーン上で取引が集中しすぎて、遅延や手数料の高騰が起こってしまうことです。
この遅延が発生する主な原因は、ユーザーが集中したときに、トランザクションの検証へ時間がかかってしまうことが挙げられます。
ポルカドット(Polkadot)では、この原因に対して「パラチェーン」と呼ばれるブロックチェーンを介して対策を行なっています。従来ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)は、独立していて、トランザクションの処理が一方通行でした。
一方ポルカドット(Polkadot)では、この「パラチェーン」を導入したことにより、並列での処理が可能となり、その結果、処理速度を上げることに成功し、スケーラビリティ問題を解決しています。
異なるブロックチェーンをつなぐことができる
ポルカドットでは、異なるブロックチェーン同士をつないで、相互運用を可能にしています。従来までのブロックチェーンだと、例えばビットコインやイーサリアムには互換性がなく、それぞれをつないで運用することができませんでした。
しかし、ポルカドット(Polkadot)を介すれば、異なるブロックチェーン同士をつなぐことができ、完全に分散化されたWebを確立することが可能になります。
セキュリティが高い
多くのブロックチェーンは、これまで個々にブロックチェーンのセキュリティを確保するため、多くの時間を割いていました。また、規模の小さなブロックチェーンでは、その時間を十分に確保することができず、外部から攻撃を受けてしまうということが起きていました。
これらに対してポルカドットでは、独自に「Pooled Security」といった形でセキュリティのプログラムをネットワーク上にプールしています。これにより、それぞれのブロックチェーンが活用できるようになっています。
そのため、これまで手間であった、一つひとつのブロックチェーンへ時間を割く必要がなくなりました。その結果、すべてのブロックチェーンで共通のセキュリティ性能が担保されるようになりました。
ブロックチェーンを容易に開発できる
ポルカドット(Polkadot)では、「Substrate(サブストレート)」というブロックチェーンの開発ツールを一般に提供し、誰でも容易にブロックチェーンを開発できるようにしています。
Substrate(サブストレート)は、ブロックチェーンを構築する上で、必要となる機能を全て詰め込んだセットツールとなっているため、このツールを使用することによって容易かつ効率的にブロックチェーンを作ることができます。
ポルカドット(Polkadot)の価格推移
ここからは、ポルカドットのこれまでの価格推移を見ていきます。
2020年のポルカドット(Polkadot)の価格推移
ポルカドット(Polkadot)は、2020年8月に上場したばかりの新しい暗号資産(仮想通貨)で、上場してから2020年12月ごろまでは、比較的落ち着いていて、価格は「500円」前後を推移していました。
2021年のポルカドット(Polkadot)の価格推移
その後、2021年に入ると価格が一気に急騰します。それまで「500円」前後だった価格は、4月の終わりごろに「5,000円」近くまで上がり、わずか5か月で10倍近くにまでいきました。
現在は、暗号資産(仮想通貨)市場の落ち込みから、ポルカドット(Polkadot)も価格を下げており、価格は「1,700円」を推移しています。
このように、ポルカドット(Polkadot)は今年(2021年)に入ってから価格の上がった通貨で、2020年8月に上場したばかりと、まだまだ急激な価格変動があると考えられます。ですから、購入する際は最新の注意を払うよう心がけておきましょう。
ポルカドット(Polkadot)の現在の価格
ポルカドット(Polkadot)の今後の将来性は?
ポルカドット(Polkadot)の今後の将来性は、3つの要素から上昇する可能性があります。
- ステーキングによる長期保有者が多い
- すでに300を超える開発が進められている
- ビットコインをトークン化しようとしている
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
ステーキングによる長期保有者が多い
ポルカドット(Polkadot)は、現在いくつもの暗号資産(仮想通貨)取引所でステーキングサービスが行なわれています。
「ステーキング」とは:対象となる暗号資産(仮想通貨)を保有し続けることで、その対価として報酬を受け取ることのできるサービスのことを指します。
2021年3月現在、Staking Rewards(ステーキングのデータサイト)によると、ステーキングされている数量を米ドル換算したとき、ポルカドット(Polkadot)ランキング2位につけており、非常に人気のある暗号資産(仮想通貨)となっています。
このように報酬目的で、長期保有するユーザーが多数いることで、売却されにくく価格も下がりにくいと予想されます。
すでに300を超える開発が進められている
上場してから間もない暗号資産(仮想通貨)ですが、2020年の終わりから次々とポルカドット(Polkadot)に関連するプロジェクトが発表されています。現在も進行中のプロジェクトはあり、その数は300を超えると言われています。
今後もまだまだ増えていくと見られ、ますます価格へいい影響があると見られています。
ビットコインをトークン化しようとしている
ポルカドット(Polkadot)では現在、ビットコインをトークン化するプロジェクトが進められています。これにより、以下のことができるようになると見られています。
- 分散型取引所(DEX)での活用
- ステーブルコインの発行
- レンディング
これらが今年(2021年)中に実現するとされており、実現すれば注目の的になり、価格へもいい影響が出てくと予想されます。
ポルカドット(Polkadot)を購入できる国内の暗号資産(仮想通貨)取引所は?
ポルカドット(Polkadot)は、つい最近まで国内では取扱いがありませんでしたが、GMOコインが2021年5月19日より取扱いを開始しています。
また、それに続く形でbitFlyerでも2021年6月29日から取扱いを開始しました。このように国内では、まだ2社しかポルカドット(Polkadot)の取扱いを行っていません。
ですが、2020年8月に上場したばかりで、ここ最近国内の暗号資産(仮想通貨)取引所が取扱いを開始し始めたことを考慮すると、今後はポルカドット(Polkadot)を取り扱う取引所は増えてくると予想されます。
bitFlyer(ビットフライヤー)
- ビットコイン取引量国内第 1 位!お客様数は 50 万人を突破!豊富な資金力!
- 最高強度のセキュリティ!損害保険を国内大手損害保険会社と契約して保証もあり!
- スマホの専用アプリからでも暗号資産(仮想通貨)の取引を始めることができる!
bitFlyer(ビットフライヤー)はビットコインの取引量が日本一、株主に大企業が勢揃いしているので資本金も潤沢な取引所です。
GMOコイン
- 様々な手数料が無料!売買手数料・仮想通貨送金手数料・日本円出金手数料が無料!
- 取引所形式にも対応!指値注文など多彩な注文方法で取引の戦略を立てられるようになった!
- スマホアプリがリニューアル!使いやすさと多機能さを両立!
GMOインターネット(東証一部上場)グループのサービスで注目を集めているのがGMOコイン。オリコン顧客満足度1位(2021年度)を記録しており、利用しやすいという点でも強みを持っています。
ポルカドット(Polkadot)についてのまとめ
今回は、ポルカドットの基本情報や特徴、そして今後の将来性について、初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。
まとめていきます。
- ポルカドット(Polkadot)は、より分散化された世界である「Web3.0」実現に向けて動いている。
- 異なるブロックチェーン同士をつないで、相互運用を可能にしてくれる。
- 2020年8月に上場したばかりだが、注目度が高く、時価総額ランキングでは常にTOP10に入っている。
- ステーキングやビットコインのトークン化など明るい材料が多く、今後も価格が上昇していくと見られている。
- ポルカドット(Polkadot)を取り扱っている国内の暗号資産(仮想通貨)取引所は、現在「GMOコイン」と「bitFlyer」の2社のみとなっている。
暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きいことで有名です。下落幅が大きければ、それだけ上昇もあるということです。要するに利益が出やすい反面、損失も出やすいということになります。ですから、初心者は、まず少額から始めてみるといいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)取引所の口座開設がまだの人は、まず無料で行なえる口座開設をおすすめします。
現在国内でポルカドットを取り扱っている取引所は「GMOコイン」と「bitFlyer」の2社のみです。どちらも暗号資産(仮想通貨)取引所として、金融庁へ登録されていますので、初心者でも安心して利用することができます。
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