トロン(TRON/TRX)とは、ブロックチェーン技術を活かして、クリエイターが動画などのデジタル資産を提供できるプラットフォームのことです。また、そのプラットフォーム内で基軸通貨として使われている暗号資産(仮想通貨)も、同じくトロン(TRON)と呼ばれています。このように、トロンは、クリエイターを支援し、エンターテイメント業界を盛り上げていくことを目的としています。
この記事では、ブロックチェーン技術を活かして、クリエイターが動画などのデジタル資産を提供できるプラットフォームである「トロン(TRON/TRX)と」について、基本情報や特徴、そして今後の将来性を初心者に向けて分かりやすく紹介します。
仮想通貨トロン(TRON/TRX)を
大まかに説明すると….
- トロン(TRON)は、ブロックチェーン技術を活かして、クリエイターが動画などのデジタル資産を提供できるプラットフォームのことである。
- 個人でICOができる。
- 分散型アプリケーションのサービスやゲームが豊富にある。
- 多くの大手企業と複数のパートナーシップを結んでいる。
- 現在国内でトロン(TRON)を取り扱っている暗号資産(仮想通貨)取引所は「ビットポイント」の1社しかない。。
目次
仮想通貨トロン(TRON/TRX)とは?
トロン(TRON)とは、ブロックチェーン技術を活かして、クリエイターが動画などのデジタル資産を自由に提供できるプラットフォームのことです。リップルの開発に関与していた「ジャスティン・サン氏」が創業に携わっており、今注目されている暗号資産(仮想通貨)の一つとなっています。
トロン(TRON)は、一般的な決済としての利用ではなく、エンタメコンテンツプラットフォーム上での売買目的に作られているという点が、ほかの暗号資産(仮想通貨)と異なっています。この少しほかの暗号資産(仮想通貨)と異なることが注目されており、ICO時には人気があり30秒ほどで完売となりました。
またそのプラットフォーム上で、基軸通貨として使われている暗号資産(仮想通貨)も同じくトロン(TRON/TRX)と呼ばれています。2021年に入って急激に価格が伸びている暗号資産(仮想通貨)ですので、投資を検討されている人はこの記事を参考にしてみてください。
仮想通貨トロン(TRON/TRX)との概要
トロン(TRON)の概要については、以下の表をご覧になってください。
暗号資産(仮想通貨)名 | トロン(TRON) |
ティッカーシンボル | TRX |
公開開始年月 | 2017年8月 |
創業者 | ジャスティン・サン氏 |
供給上限 | 1000億TRX |
コンセンサスアルゴリズム | DPOS(Delegated Proof-of-Stake) |
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
エンタメコンテンツに特化したプラットフォーム
トロン(TRON)は、YouTubeなどの動画・音楽、またゲームのエンタメコンテンツに特化した分散型のプラットフォームとなっています。
エンタメコンテンツに特化しているといっても、現時点でYouTubeやTwitterなど、多くの強豪がひしめいています。しかし、それらはすべて中央集権型のプラットフォームとなっており、トロン最大の特徴である、分散型のプラットフォームではありません。
中央集権型のプラットフォームには、以下の3つのデメリットがあります。
- ① 運営側に支払う広告費や手数料
- ② コンテンツが広告中心となり、クォリティーが下がる
- ③ 運営側のトラブルにより、急にプラットフォームが利用できなくなる
このように、中央集権型になると、ほとんどのことを運営者が握っていることになり、わたしたちにどうにもできないことばかりとなってしまいます。
一方で、トロン(TRON)が分散型のプラットフォームを構築してくれることによって、それらをすべて解消してくれます。
分散型のプラットフォームでは、広告がマネタイズポイントではないため、クリエイターのコンテンツクォリティーが必然的に上がります。これにより、クリエイターも私たち消費者も満足度が高まり、結果としてトロンにも好影響が出てくるという、いいサイクルになります。
高い取引処理能力を持っている
トロン(TRON)は、1秒間に2,000件以上の送受信を処理することのできる能力を持っているといわれています。投資の世界において、スピードは重要視されていて、いくら魅力的な暗号資産(仮想通貨)でもスピードが遅いと、それだけで魅力が半減してしまいます。
暗号資産(仮想通貨)で有名なビットコインやイーサリアムは、1秒間に16件なので、トロンがいかに速いかが分かると思います。
決済用に作られた暗号資産(仮想通貨)ではありませんが、そういった用途にも幅を広げるこのできる暗号資産(仮想通貨)となっています。
個人でICOができる
トロン(TRON)は個人でICOを行なうことができます。
ICOとは:暗号資産(仮想通貨)の新規発行による資金調達方法の一つのこと。
これにより、クリエイターは自身が作品を制作する際に、その費用を調達するために独自のトークンを発行し、売ることができます。トークンを購入した側は、そのクリエイターが人気になれば、トークンの価値が上がり利益を得ることができる仕組みとなっています。
ブロックチェーンのゲームを開発することができる
トロン(TRON)では、ブロックチェーン上でゲームを開発することができます。すでにこのプラットフォームを活用している企業は多くあり、現在ゲームアプリは300種類以上配信されています。
多くの大手企業と複数のパートナーシップを結んでいる
トロン(TRON)は、多くの大手企業と複数のパートナーシップを結んでおり、具体的には以下の企業が挙げられます。
- BitTorrent:アメリカに本社を構えるソフトウェア開発企業
- Obike:シンガポールにあるシェアサイクルの企業
- Opera:ノルウェーのソフトウェア開発企業
- Samsung:韓国の電子・家電メーカー
- Swisscom:スイスに本社を構える電気通信事業企業
独自のサービスだけではなく、こうして大手企業とコラボすることにより、より多くのユーザーを確保する動きをみせています。
大手企業とパートナーシップを結ぶことにより、より多くの人の目に映ることになりますので、知名度も上がり、今後ますます需要も増してくると見られています。
仮想通貨トロン(TRON/TRX)の価格推移
ここからは、トロン(TRON)のこれまでの価格推移を見ていきます。
2017年の仮想通貨トロン(TRON/TRX)の価格推移
トロン(TRON)は、2017年8月に公開し、その年の末に暗号資産(仮想通貨)バブルにより、価格が高騰します。そのバブル時に一時「約24円」の価格を記録しています。
2018年~2020年の仮想通貨トロン(TRON/TRX)の価格推移
その後、2018年に入ると暗号資産(仮想通貨)バブルは崩壊し、価格は一気に急落します。
しばらく低空飛行をしていたトロン(TRON)ですが、2018年4月5日に韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所である「Bithumb」への上場が発表されて急騰しました。4月の初め頃「約3円」だった価格が、急騰した結果「約9円」まで上がりました。一時的ではありますが約3倍近くまで伸びたことになります。
その後は徐々に下落し続け、大きな動きもなく、しばらくは「1円~4円」のレンジを推移していました。
2021年の仮想通貨トロン(TRON/TRX)の価格推移
2021年に入ってから暗号資産(仮想通貨)市場の盛り上がりもあり、トロン(TRON)もつられるように価格が上がっていきました。また3月に国内の暗号資産(仮想通貨)取引所「ビットポイント」で初めて取扱いが開始されたことも、価格の上昇へ大きく影響していると見られています。
これらにより2月には、久しぶりに「5円」の壁を突破し、4月には「約18円」まで上昇しました。
現在は、暗号資産(仮想通貨)市場の落ち込みから、トロン(TRON)も価格を下げており、価格は「約7円」前後を推移しています。
このように、トロン(TRON)は今年(2021年)に入ってから価格が急騰しており、まだまだ急激な価格変動があると考えられます。ですから、購入する際は最新の注意を払うよう心がけておきましょう。
仮想通貨トロン(TRON/TRX)の現在の価格
[ccpw id=”6642″]仮想通貨トロン(TRON/TRX)の今後の将来性は?
トロン(TRON)の今後の将来性は、2つの要素から上昇する可能性があります。
- 6段階のロードマップが設定されている
- すでに多くの大手企業とパートナーシップを結んでいる
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
6段階のロードマップが設定されている
トロン(TRON)は、未完成の暗号資産(仮想通貨)で、以下の6段階のロードマップが設定されています。
名称 | 期間 | 概要 | |
1 | Exodus
(旅立ち) |
2017年8月~
2018年12月 |
分散型ストレージの土台を作る |
2 | Odyssey
(冒険) |
2019年1月〜
2020年6月 |
TRXがネットワーク上で使えるようになる |
3 | Great Voyage
(大航海) |
2020年7月〜
2021年7月 |
トロンのシステム管理に関する問題を解決する |
4 | Apollo
(アポロ) |
2021年8月〜
2023年3月 |
クリエイターが独自トークンを発行できる |
5 | Star Trek
(スタートレック) |
2023年4月〜
2025年9月 |
オンラインゲームのプラットフォームが構築できる |
6 | Eternity
(永遠) |
2025年4月~
2027年9月 |
オンラインゲームをブロックチェーン上に載せることができる |
このように2017年から2027年の10年計画で開発が進められており、今後ますます完成度が増していきます。そうなってくると、コンテンツや機能が充実していくことが予想されます。
現状ではまだ半分ほどの進行具合で、YouTubeなどエンタメコンテンツのプラットフォームを脅かす存在になってはいません。しかし今後開発が進められていくにつれて、トロンの発展次第ではその様相に変化が出てくるかもしれません。
そうなってくると、トロン(TRON)の価格にもいい影響が出てくることが予想されます。
すでに多くの大手企業とパートナーシップを結んでいる
前述しましたが、トロン(TRON)はすでに多くの大手企業とパートナーシップを結んでいます。トロン自身のプラットフォームだけでなく、大手企業を経由することにより、より多くのユーザーの目に留まることになります。
このようにして、つながりの幅を多く持っておくことによって、今後さらに需要を増し、結果として価格上昇にもつながると予想されています。
仮想通貨トロン(TRON/TRX)を購入できる暗号資産(仮想通貨)取引所は?
仮想通貨トロン(TRON/TRX)は国内または海外の取引所で購入することができます。金融庁に認可された国内の暗号資産(仮想通貨)で購入することを推奨します。
現在、仮想通貨トロン(TRON/TRX)を購入できる主な暗号資産(仮想通貨)取引所は以下になります。
BITPoint(ビットポイント)
- MetaTrade4を採用!FX取引専用ツールとして採用されている!
- <暗号資産(仮想通貨)や取引方法の入門講座を利用できる!初心者に使いやすい!
- 売買手数料と入出金手数料が無料!お得に取引ができる!
BITPoint(ビットポイント)は、何と言っても取引ツールのメタトレーダー4を活用できる利点を備えるところが特徴です。トレードルールを定めた自動売買プログラムを自作できますから、メタトレーダー4を使い慣れた人にBITPointは向いています。また、暗号資産(仮想通貨)取引を本格的に始めたい方、さまざまな分析ツールを利用してみたい方にもメリットがあります。
Binance(バイナンス)
- 取引手数料が安いのでコストを短期取引も行いやすい!
- 現物取引から暗号資産FXまで幅広く対応!
- ハードフォークの暗号資産にも対応している!
Binance(バイナンス)は、2017年に香港で設立した世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所です。
取り扱い暗号資産銘柄は200種類以上と、海外暗号資産(仮想通貨)取引所の中でも非常に多くのトークンや暗号資産を売買できる取引所となっています。特にこだわりを持っていない方、まずは市場規模の大きな取引所で取引したい方にも、メリットの多い暗号資産(仮想通貨)取引所です。
仮想通貨トロン(TRON/TRX)についてのまとめ
今回は、トロン(TRON)の基本情報や特徴、そして今後の将来性について、初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。
まとめていきます。
- トロンは、ブロックチェーン技術を活かして、クリエイターが動画などのデジタル資産を提供できるプラットフォームのことである。
- 個人でICOができることにより、クリエイターのコンテンツ作成での資金調達が可能になる。
- ロードマップ通り進めば、コンテンツや機能が充実し、価格へもいい影響を及ぼすと見られている。異なるブロックチェーン同士をつないで、相互運用を可能にしてくれる。
- トロンは、すでに多くの大手企業と複数のパートナーシップを結んでおり、今後もその広がりが加速すれば、おのずと価格上昇へつながると見られている。
- 現在、トロンを取り扱っている国内の暗号資産(仮想通貨)取引所は「ビットポイント」の1社のみとなっている。
現在は価格が下落傾向にあるトロン(TRON)ですが、暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きいことで有名です。下落幅が大きければ、それだけ上昇もあるということです。
要するに利益が出やすい反面、損失も出やすいということになります。ですから、初心者は、まず少額から始めてみるといいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)取引所の口座開設がまだの人は、まず無料で行なえる口座開設をおすすめします。
現在国内でトロン(TRON)を取り扱っている取引所は「ビットポイント」の1社のみとなっています。「ビットポイント」は、暗号資産(仮想通貨)取引所として、金融庁へ登録されていますので、初心者でも安心して利用することができます。
この機会に暗号資産(仮想通貨)投資を、検討してみてはいかがでしょうか。
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