ステラルーメン(XLM)は2014年に、リップルの開発者の一員でもあるジェド・マケーレブ氏が中心となって開発した暗号資産(仮想通貨)です。新興国における個人間での国際送金問題を解決する目的で開発された、ブロックチェーン「Stellar」上で使われている暗号資産(仮想通貨)となっています。
この記事では、リップルの開発者の一員でもあるジェド・マケーレブ氏が中心となって開発した暗号資産(仮想通貨)「ステラルーメン(XLM)」について、基本情報や特徴、そして今後の将来性を初心者に向けて分かりやすく紹介します。
ステラルーメン(XLM)を
大まかに説明すると….
- ステラルーメン(XLM)は、リップルの開発者の一員でもあるジェド・マケーレブ氏が中心となって開発した暗号資産(仮想通貨)である。
- ステラルーメン(XLM)は、中央集権的な暗号資産(仮想通貨)である。
- 高速・低コストな国際送金を可能にしてくれる。
- 大手企業との提携や事業の活発化から見ると、今後も価格の上昇が予想される。
目次
ステラルーメン(XLM)とは?
ステラルーメン(XLM)は2014年に、リップルの開発者の一員でもあるジェド・マケーレブ氏が中心となって開発した暗号資産(仮想通貨)です。時価総額は2021年6月現在、第13位で非常に人気のある暗号資産(仮想通貨)となっています。
新興国における個人間での国際送金問題を、解決する目的で開発されました。日本に住んでいると考えにくいですが、海外では銀行口座を持てない人が多くいます。特に新興国では、その傾向が強いです。
そういった人たちは当然、預金や送金を行うことができません。こういった金融の恩恵をまともに受けられない人たちを救うために、ステラルーメン(XLM)は作られました。
そのため、初めて上場した2014年も南米ブラジルではじめて作られた取引所で、アメリカやヨーロッパのような世界の金融大国ではありませんでした。
ステラルーメン(XLM)の概要
ステラルーメンの概要については、以下の表をご覧になってください。
暗号資産(仮想通貨)名 | ステラルーメン |
ティッカーシンボル | XLM |
ブロックチェーン | Stellar(ステラ) |
公開開始年月 | 2014年7月31日 |
創業者 | ジェド・マケーレブ氏 |
主な利用用途 | 送金・決済 |
発行上限 | 1兆XLM |
中央機関 | ステラ開発財団 |
コンセンサスアルゴリズム | SCP(Stellar Consensus Protocol) |
公式サイト | https://www.stellar.org/ |
ステラルーメン(XLM)の特徴
ステラルーメンの特徴は全部で5つあります。
- 中央集権的な暗号資産(仮想通貨)
- 送金速度が速く手数料が安い「ブリッジ通貨」
- 非営利団体が運営しているので透明性が高い
- バーン(焼却)を実施している
- リップルを基盤に作られている
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
中央集権的な暗号資産(仮想通貨)
ステラルーメン(XLM)は、ビットコインやイーサリアムのような非中央集権的な暗号資産(仮想通貨)ではなく、非営利団体のステラ開発財団が一括で開発・運営を行っている、いわゆる「中央集権」的な管理がされています。
マイニングのような仕組みがないステラルーメン(XLM)は、ステラ開発財団によって、全発行数量がすでに発行済みです。
このように、すべてのことにおいて、ステラ開発財団が鍵を握っていることになります。
送金速度が速く手数料が安い「ブリッジ通貨」
ステラルーメンは「ブリッジ通貨」と言われており、送金速度が速く手数料も安いといった特徴があります。ブリッジ通貨とは、異なる通貨同士を橋渡しするといった意味で、これにより他の通貨と比較して、送金速度や手数料が大幅にカットできるようになりました。
具体的に「ドルを円に換金して送金する」場合は、以下のとおりとなります。
一見すると、何も速くないように感じるかもしれませんが、ステラルーメン(XLM)を介した方が、今の送金方法より、速くまた手数料も抑えることができます。
非営利団体が運営しているので透明性が高い
ステラルーメンは、非営利団体のステラ開発財団が開発・運営しているため、透明性が高いことで有名です。非営利団体とは、利益を目的として活動していません。ですので、利益があったとしても、それを事業に回し、また透明性を示すために情報開示も行っています。
暗号資産(仮想通貨)という世界に関して、まだ怪しいと思っている人も大勢いるので、こうして運営元が明確になっていることは、非常に大きいことだと言えるでしょう。
バーン(焼却)を実施している
ステラルーメン(XLM)は、2019年11月にステラ開発財団によって、多くのバーン(焼却)を実施しています。
ステラルーメン(XLM)は、このバーン(焼却)により、数量を半分以上減らしました。残りは500億XLMとなっています。現在のところ、この一回のみで、今後バーン(焼却)を行う予定は、今のところありません。
リップルを基盤に作られている
ステラルーメン(XLM)は、元々リップルを基盤にして作られた暗号資産(仮想通貨)です。下記のように、今では仕様が異なりますが、性能や取引システムはリップルと同じになります。
主な利用用途 | コンセンサスアルゴリズム | |
ステラルーメン | 個人間の送金・決済 | SCP |
リップル | 企業間の送金・決済 |
ステラルーメン(XLM)の価格推移
ここからは、ステラルーメン(XLM)のこれまでの価格推移を見ていきます。
2014年~2017年のステラルーメン(XLM)の価格推移
ステラルーメンは2014年に、ブラジルではじめて作られた取引所で上場を果たしています。初上場時の価格は「約0.3円」でした。その後は、上記のチャートを見ていただければ分かると思いますが、目立った動きが2018年ごろまでありませんでした。
2018年のステラルーメン(XLM)の価格推移
その後2018年9月にアメリカの大手コンピューター関連企業であるIBM社が、ブロックチェーン「Stellar」を国際送金システムに採用することを発表し、そこから価格が一気に跳ね上がりました。このときの最高価格である「約90円(上場時の約290倍)」は、今でも破られていません。
ただ、このような価格の高騰は冷めるスピードも非常に速く、その後はしばらく下落トレンドに突入することになります。
2019年のステラルーメン(XLM)の価格推移
2019年に入ると5月に、ステラ開発財団の新CEO(最高経営責任者)がダルネ・ディクソン氏に変わったことにより、一時期価格が「10円台」から「15円台」へ高騰しました。
これは、ダルネ・ディクソン氏がウェブブラウザFirefoxを提供しているMozillaの元COO(最高執行責任者)であり、その期待感から高騰したと考えられています。
またこの年は11月に、先ほど紹介しました「バーン(焼却)」を実施し、数量を半分以上減らしたことにより、価格が高騰し一時期25%増となりました。
2020年~2021年現在のステラルーメン(XLM)の価格推移
2020年11月からは暗号資産(仮想通貨)市場が好調ということもあり、ステラルーメン(XLM)もその恩恵を受けて、上昇トレンドに入っています。
それまで「8円台」を推移していたステラルーメン(XLM)ですが、一時は5月に「79円」と約10倍にまで高騰しました。2021年6月現在は、少し下落トレンドで価格は「25円台」を推移しています。
ステラルーメン(XLM)の現在の価格
[ccpw id=”6440″]ステラルーメン(XLM)の今後の将来性は?
ステラルーメンの今後の将来性は、3つの要素から上昇する可能性があります。
- 大企業との提携
- 東南アジア圏・イスラム圏への需要拡大
- 新規取引所への上場
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
大企業との提携
ステラルーメン(XLM)に利用されている、ブロックチェーン「Stellar」は、アメリカの大手コンピューター関連企業であるIBM社をはじめ、多くの企業から国際送金手段として採用されています。今後もこうした動きは加速していくと見られていますから、価格へもいい影響を与えてくれると予想されます。
東南アジア圏・イスラム圏への需要拡大
ステラルーメン(XLM)は、東南アジア圏・イスラム圏の銀行口座を持てない人たちをターゲットにしています。現在ではアジア圏のマレーシアやインドネシアなどで実用化が進んできており、需要が高まりつつあります。
この仕組みを利用することで、出稼ぎ先の国から、生まれ育った母国へ短時間で送金することが可能になりました。
今後は、イスラム圏へ拡大していくと方針を打ち出しており、需要と認知度の高まりから、価格へも好影響を生み出してくれると見ています。
新規取引所への上場
ステラルーメン(XLM)は、2019年半ばまで国内の取引所では取り扱いがありませんでした。しかし、2019年11月に「Coincheck(コインチェック)」で日本初上陸を果たし、その後は次々とステラルーメン(XLM)を採用する取引所が増えてきました。現在では全部で7社取り扱いをしています。
上場すれば、認知度が上がり、また需要も増してくるため、今後も取り扱ってくれる取引所が増えると、価格へも追い風になると予想されます。
ステラルーメン(XLM)が購入できる取引所は?
ステラルーメン(XLM)は国内または海外の取引所で購入することができます。金融庁に認可された国内の暗号資産(仮想通貨)で購入することを推奨します。
現在、ステラルーメン(XLM)を購入できる金融庁に認可された国内の主な暗号資産(仮想通貨)取引所は以下になります。
Coincheck(コインチェック)
- 暗号資産(仮想通貨)の貸出サービスで利息収入を狙うことができる!
- さまざまなアルトコインを取り扱っていてバリエーション豊富!
- 取引手数料無料なのでコストを抑えながら取引できる!
Coincheck(コインチェック)は、暗号資産(仮想通貨)のNEM流出後にマネックスグループが株主となり、セキュリティ体制や経営体制を見直した仮想通貨取引所です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
- ビットコイン取引量国内第 1 位!お客様数は 50 万人を突破!豊富な資金力!
- 最高強度のセキュリティ!損害保険を国内大手損害保険会社と契約して保証もあり!
- スマホの専用アプリからでも暗号資産(仮想通貨)の取引を始めることができる!
bitFlyer(ビットフライヤー)はビットコインの取引量が日本一、株主に大企業が勢揃いしているので資本金も潤沢な取引所です。
bitbank(ビットバンク)
- メイカー手数料が一部-0.2%なので費用負担を抑えられる!
- 暗号資産(仮想通貨)を年率3%で貸しだすことができる!
- プロ向けの取引ツールを使用できる!本格的に取引を始めたい方にも使いやすい!
bitbank(ビットバンク)は、プロ向けのツールを導入した仮想通貨取引所で、アルトコインを少しでも安く入手したい人に向いています。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
- アルトコインの種類が豊富!アルトコインが気になっている方にも利用しやすい!
- 手数料が無料!現物の取引手数料や出金手数料が無料!
- UIがシンプルで良い!初心者にも使いやすいアプリ版があるので外出先でもチェックできる
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)は、11種類もの暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている国内の中でも比較的仮想通貨取引所です。ビットコインやイーサリアムの他、ステラルーメンやネムといった暗号資産(仮想通貨)も取引できます。
GMOコイン
- 様々な手数料が無料!売買手数料・仮想通貨送金手数料・日本円出金手数料が無料!
- 取引所形式にも対応!指値注文など多彩な注文方法で取引の戦略を立てられるようになった!
- スマホアプリがリニューアル!使いやすさと多機能さを両立!
GMOインターネット(東証一部上場)グループのサービスで注目を集めているのがGMOコイン。オリコン顧客満足度1位(2021年度)を記録しており、利用しやすいという点でも強みを持っています。
ステラルーメン(XLM)についてのまとめ
今回は、ステラルーメン(XLM)の基本情報や特徴、そして今後の将来性について、初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。
まとめていきます。
- ステラルーメン(XLM)は、リップルの開発者の一員でもあるジェド・マケーレブ氏が中心となって開発した暗号資産(仮想通貨)である。
- ステラルーメン(XLM)は、ステラ開発財団が開発・運営をしている中央集権的な暗号資産(仮想通貨)である。
- 「ブリッジ通貨」と呼ばれ、送金速度が速く手数料も安いことで知られている。
- 大手企業との提携やイスラム圏へのサービス拡大によって、今後も需要を増し、価格の上昇が予想されている。
現在は価格が下落傾向にあるステラルーメンですが、暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きいことで有名です。下落幅が大きければ、それだけ上昇もあるということです。
要するに利益が出やすい反面、損失も出やすいということになります。ですから、初心者は、まず少額から始めてみることをおすすめします。
暗号資産(仮想通貨)の口座開設がまだの人は、まず口座開設することをおすすめします。初心者でも使いやすく、少額で積み立てていくことのできる取引所でおすすめなのは「Coincheck」と「DMM Bitcoin」です。どちらの取引所でも「ステラルーメン(XLM)」を取り扱っていますので、今回の記事で気になった人は、ぜひ購入を検討してみてください。
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