仮想通貨の売買を行うことで収益を上げる投資家が続出しています。
この記事では仮想通貨投資において、代表的な二つの手法に「現物取引」と「信用取引」ついてご紹介します。
目次
仮想通貨の現物取引とは
仮想通貨に限らず投資の世界で最も一般的な方法は、現物取引と呼ばれます。株や金などでもそうなのですが、実際に投資対象となる現物を購入し、その価格の上昇幅によって収益をあげることを指します。
株や為替などのように一定期間保有しているだけで、金利がつくものもあります。これは投資用語ではインカムゲインと呼ばれています。一方で、金や仮想通貨などは購入した後保有しているだけでは、収益をあげることはできません。
収益をあげることができるのは、買った時の値段よりも高い値段で得ることができた時だけです。この時の収益は投資用語でキャピタルゲインと呼ばれています。
仮想通貨の現物取引のメリット
現物取引のメリットは、仮に損失を出してもそれはすでに想定の範囲内であるということです。例えばビットコインを10万円分購入者としましょう。現在ビットコインは毎日価格上昇しています。上昇しているうちは資産が増えていき、一週間経てば11万円ほどになっているかもしれません。
しかしある日突然ビットコインの価値がゼロ円になったとしましょう。この時投資家の損失は10万円のみです。すなわちビットコインを購入した時に使用した金額のみが投資家の損失になります。
もちろんこれは大きな額ではありますが、ビットコインを購入する時点で投入した資金になりますので、想定の範囲内であるということが言えます。
仮想通貨の現物取引のデメリット
現物取引のデメリットは、市場に出るためには「買い」からしか入ることができないことです。つまり投資対象の仮想通貨が下落する相場には、「買い」ではいきなり損失を出してしまうことになります。なぜなら買った瞬間に、その仮想通貨の価値が下がってしまうからです。
仮想通貨の信用取引とは
信用取引とは、投資家が委託証拠金(コラテラル)を取引所に預けることによって、その証拠金の部分だけ取引所からお金を借り仮想通貨の売買を行う取引の方法です。委託証拠金として提示したお金をそのまま取引に使うわけではありません。
預けた証拠金に対して取引所が貸すことのできる金額が決まってきます。これは取引所が全て決めるのですが、証拠金に対して2倍以上の金額を投資家に貸し出すことができます。これをレバレッジと呼びます。
仮に10万円を委託証拠金として取引で預けたとしましょう。取引所はこれに対して10倍までの資金を貸し出すという契約を結んだとします。 この時投資家は100万円ぶんの資金で仮想通貨の売買を行うことができます。
もちろん現物取引と同じように「買い」でスタートしてもよく、仮想通貨の価格が下落すると予想する場合には「売り」で取引を開始することができます。
「売り」の場合、100万円分の仮想通貨を取引所から借り、それを市場に売り注文として出すことになります。当然このお金は借りているので、日ごとに金利が発生します。しかし投資の原則では、資本金が大きければ大きいほど、キャピタルゲインも増加します。
また仮想通貨の価格上昇幅は、株式投資家やFXにはないほどの大きいものがあります。従って金利分を差し引いても儲けが出ると予測できれば、手元の小さな資金で大きな投資をすることができます。
仮想通貨の信用取引のメリット
仮想通貨の信用取引では 、文字通り一攫千金が狙います。また上昇している相場の機会を最大限利用することができます。
投資で収益を上げるためには資本金が大きな要素になってきますが、信用取引では手元になくても借りることができるので、資産がまだ小さい投資家でも参加することができます。
仮想通貨の信用取引のデメリット
仮想通貨の信用取引のデメリットは、そのボラティリティ(価格上昇幅)の大きさによるものです。
仮想通貨はここまでは長期的な視点で見れば上昇を続けていますが、短期で見た時には大幅な下落も度々起こしています。
このような相場では、仮想通貨を借り入れするのに預けている委託金を含めてもマイナスになってしまうことがあります。
その場合仮想通貨を貸している取引所が損失を被るのを防ぐために、マイナスになった時点で強制的に投資家に貸し出している金額を貸し剥がしてしまいます。
これはマージンコールと呼ばれ、 FXの世界では強制ロスカットと呼ばれています。仮想通貨の価格は一度に大きく下落するため、預託金以上のマイナスが出てしまうこともあります。
仮想通貨の信用取引で収益をあげるには
このようにリスクの大きい仮想通貨の信用取引で、どのようにすれば収益をあげられるでしょう。
一つの方法は、やはり委託証拠金を大きく預けておくことです。
FXなどの信用取引で勝ち続けることが難しいのは、強制的にポジションが解消されてしまうことにあります。
しかし委託証拠金が大きければマージンコールを被ることは少なくなり、結果的に長期の上昇相場で収益を上げることができます。
くれぐれも投資は自己責任でお願いします。
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