ベーシックアテンショントークン(以下、ティッカーシンボルである「BAT」と表現します)はWebブラウザ「brave」で利用できる暗号資産(仮想通貨)です。2020年に入ってから、国内の大手取引所3社で立て続けに上場しており、現在注目度が増している暗号資産(仮想通貨)となっています。
この記事では、Webブラウザ「brave」で利用できる暗号資産(仮想通貨)「BAT」について、基本情報や特徴、そして今後の将来性を初心者に向けて分かりやすく紹介します。
BAT(ベーシックアテンショントークン)を
大まかに説明すると….
- 「BAT」は、Webブラウザ「brave」で利用できる暗号資産(仮想通貨)である。
- Webブラウザ「brave」上の広告を閲覧するだけで「BAT」を受け取れる。
- 獲得した「BAT」は、投げ銭などに利用できる。
- 大企業とのコラボや新規取引所への上場など、今後も価格の上昇が予想される。
目次
BATとは?
BATは、イーサリアムを元にして作られたERC20トークンで、Webブラウザ「brave」で利用できる暗号資産(仮想通貨)です。発行は、2017年5月で、すでに発行枚数上限である「15億BAT」は発行済みとなっています。
Webブラウザ「brave」が、広告をブロックできる機能や、表示速度が早いといった特徴を搭載しているので、現在次世代ブラウザとして注目されています。
昨年から国内でも取り扱う取引所が増えてきました。そのおかげもあって、2021年に入ってから、価格が一気に上がっています。国内ではまだ取り扱い企業が5社と少ないため、今後さらに増えてくると予想されます。
このように最近になり、注目度が増してきている暗号資産(仮想通貨)となります。
BATの概要
BATの概要については、以下の表をご覧になってください。
暗号資産(仮想通貨)名 | ベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token) |
ティッカーシンボル | BAT |
公開開始年月 | 2017年5月31日 |
創業者 | ジェド・マケーレブ氏 |
主な利用用途 | 投資・送金 |
発行主体 | Brave社 |
発行方法 | すべて発行済み |
上限発行枚数 | 15億BAT |
発行可能枚数の変更 | できない |
発行条件 | Webブラウザ「brave」上のBrave社経由で配信される広告を閲覧した際に、広告収益の70%がBATポイントとしてユーザーに支払われる |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work(PoW) |
BATの特徴
BATの特徴は全部で4つあります。
- Webブラウザ「brave」で利用されている
- 広告を閲覧するだけで「BAT」を受け取れる
- brave内の「BAT」は、bitFlyerとの連携で受け取れる
- 獲得した「BAT」は、投げ銭などに利用できる
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
Webブラウザ「brave」で利用されている
BATは次世代Webブラウザと呼ばれている「brave」で利用することを前提として開発された暗号資産(仮想通貨)です。
Webブラウザ「barva」とは、あなたが日頃Web上で見ている広告を、ブロックしてくれるブラウザとなっています。これにより、以下の3つのメリットが得られます。
- 広告がなくなりWebサイトが見やすくなる
- 情報量が少なくなり表示速度が速くなる
- 広告から入手されていた個人情報が追跡できなくなりプライバシー強化につながる
このように「brave」にはメリットが多く、今後の普及次第でBATへも、いい影響を与えてくれると見られています。
「brave」は2015年に開発がスタートし、2016年にリリースをされました。その後、今年2021年3月3日にTailcatと呼ばれる検索エンジンの買収を行っていて、今後は独自の検索エンジン「Brave Seach」を開発していく予定です。今後も、積極的な動きが見られそうです。
広告を閲覧するだけで「BAT」を受け取れる
「brave」では、一般的な広告を表示させない代わりに、brave上で広告を閲覧することで「BAT」を受け取ることができます。こちらの広告表示のオン・オフは、ユーザー独自に決めることができ、この独自のシステムを「Brave Rewards」と呼びます。
日本の場合、ここで付与されるのはBATではなく、正確にはBATポイントとなっています。
brave内の「BAT」は、bitFlyerとの連携で受け取れる
brave内で獲得した「BAT」は、これまで日本では換金することができませんでした。しかし、2021年5月13日に、bitFlyerと連携したことによって、受け取れるようになりました。まずは、デスクトップ版からの対応のみで、スマホには対応していません。将来的には、スマホ版にも対応させるよう検討中だそうです。
換金の流れは以下のようになります。
② bitFlyerで「BAT」として受け取る
③ bitFlyerにて日本円に変換し、出金
これで、braveで獲得したBATを日本円に換金することができます。
獲得した「BAT」は、投げ銭などに利用できる
現在、獲得した「BAT」の主な利用方法として、投げ銭が挙げられます。具体的には、YouTubeの生配信やeスポーツに利用されています。このように、自分の好きな分野へ簡単に投げ銭できるので、その分野の活性化へ貢献することができます。
また、投げ銭だけでなく、他の人へ贈与することもできます。現金ではなくて、BATなので気軽に贈与でき、非常に便利です。自分の好きなクリエーターさんに贈与することで、自分も相手もいい気分になります。
BATの価格推移
ここからは、BATのこれまでの価格推移を見ていきます。
2017年~2019年のBATの価格推移
BATは2017年の発行以降、2018年に一時「約100円」まで価格は上昇しましたが、その後は、2019年まで「20円」から「40円」を推移しています。
2020年のBATの価格推移
2020年になると、新型コロナウイルスの影響から、3月にまた一段と価格を下げ「10円」から「20円」を推移することになります。秋以降、暗号資産(仮想通貨)市場が盛り上がる中でも、BATは日の目を浴びない日々を過ごしてきました。
2021年現在のBATの価格推移
2021年になると、価格が少しずつ上昇していきます。2月には「43円」、さらに4月には「167円」を記録しました。
これは、コンパウンドと呼ばれる分散型金融システムの開発が関係していると見られています。
コンパウンドとは、他の暗号資産(仮想通貨)を担保にすることで、暗号資産(仮想通貨)を借りることを指します。貸し出すことで利益を得られる仕組みになっています。
このコンパウンドにてBATは3%~5%という高金利になっていました。これにより、貸し出す人が多くいたと見られています。
ただ、このような価格の高騰は冷めるスピードも非常に速く、現在は下落トレンドから調整トレンドに突入しており、「50円台」を推移しています。
BATの現在の価格
[ccpw id=”6561″]BATの今後の将来性は?
BATの今後の将来性は、4つの要素から上昇する可能性があります。
- Webブラウザ「brave」の利用拡大
- 取引所への新規上場
- bitFlyerとの連携
- 企業との連携
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
Webブラウザ「brave」の利用拡大
BATの大元は、braveなので、そこでユーザーがBATを使えば使うほど価格は上がっていきます。そのためには、やはりbraveの利用者数の拡大が大きな鍵を握ってくるでしょう。
現状では、まだまだGoogle ChromeやSafariを利用するユーザーがほとんどで、braveのユーザー数は少ないです。ですが、まだまだ認知度がないだけで、機能面で劣っている訳ではありません。
今後、暗号資産(仮想通貨)「BAT」の知名度拡大やbraveの特徴である「広告の非表示」「プライバシーの保護」など、そこらへんが注目されてくれば、価格が上がる可能性は十分にあると予想しています。
取引所への新規上場
BATは、もともとBinance(バイナンス)など、海外の取引所での取り扱いがほとんどでした。しかし最近になって、CoincheckやbitFlyer、GMOコインなど国内の取引所でも扱うようになり、人気・知名度が徐々に上がってきています。
国内の取引所で取り扱うには、取引所と金融庁の2つから認められないといけません。このように、審査をくぐりぬけているということは、それだけBATは将来性があると見られていることが分かると思います。ユーザーもこれを分かっているため、取引所で上場すると、その期待値のため、価格は一気に上がる傾向があります。
今年(2021年)に入っても3月に、bitbankで新規上場が決まり、これからますます取り扱う取引所が増えていくと予想されます。そうなってくると、自然と価格も上がってくるでしょう。
bitFlyerとの連携
BATとbitFlyerは、国内で唯一日本円に換金できるといった、密接な関係にあります。現在はまだ、デスクトップ版しかリリースされていませんが、今後はスマホ版もリリース予定とのことです。
このように連携を深めている両者ですから、今後もさらに何か仕掛けてくると予想されます。そうなってくると、bitFlyerは国内では人気・知名度ともにありますから、それに伴ってBATも知られてくるはずです。価格が上がる可能性を十分に秘めていると言えるでしょう。
企業との連携
Braveは、先ほど紹介しましたが、YouTubeやeスポーツなど、自分の好きな分野へBATを投げ銭できるサービスを提供しています。特にYouTubeの生配信で浸透していて、この企業との連携は、BATを成長させるものとなっています。
またeスポーツチームやK-POPアイドルグループの「防弾少年団(BTS)」と提供を発表したことで、さらに話題になりました。
このように企業との連携を積極的に行なっているため、それに伴って価格は上がっていくと予想されています。
BATが購入できる取引所は?
BATは国内または海外の取引所で購入することができます。金融庁に認可された国内の暗号資産(仮想通貨)で購入することを推奨します。
現在、BATを購入できる金融庁に認可された国内の主な暗号資産(仮想通貨)取引所は以下になります。
Coincheck(コインチェック)
- 暗号資産(仮想通貨)の貸出サービスで利息収入を狙うことができる!
- さまざまなアルトコインを取り扱っていてバリエーション豊富!
- 取引手数料無料なのでコストを抑えながら取引できる!
Coincheck(コインチェック)は、暗号資産(仮想通貨)のNEM流出後にマネックスグループが株主となり、セキュリティ体制や経営体制を見直した仮想通貨取引所です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
- ビットコイン取引量国内第 1 位!お客様数は 50 万人を突破!豊富な資金力!
- 最高強度のセキュリティ!損害保険を国内大手損害保険会社と契約して保証もあり!
- スマホの専用アプリからでも暗号資産(仮想通貨)の取引を始めることができる!
bitFlyer(ビットフライヤー)はビットコインの取引量が日本一、株主に大企業が勢揃いしているので資本金も潤沢な取引所です。
bitbank(ビットバンク)
- メイカー手数料が一部-0.2%なので費用負担を抑えられる!
- 暗号資産(仮想通貨)を年率3%で貸しだすことができる!
- プロ向けの取引ツールを使用できる!本格的に取引を始めたい方にも使いやすい!
bitbank(ビットバンク)は、プロ向けのツールを導入した仮想通貨取引所で、アルトコインを少しでも安く入手したい人に向いています。
GMOコイン
- 様々な手数料が無料!売買手数料・仮想通貨送金手数料・日本円出金手数料が無料!
- 取引所形式にも対応!指値注文など多彩な注文方法で取引の戦略を立てられるようになった!
- スマホアプリがリニューアル!使いやすさと多機能さを両立!
GMOインターネット(東証一部上場)グループのサービスで注目を集めているのがGMOコイン。オリコン顧客満足度1位(2021年度)を記録しており、利用しやすいという点でも強みを持っています。
BITPoint(ビットポイント)
- MetaTrade4を採用!FX取引専用ツールとして採用されている!
- 暗号資産(仮想通貨)や取引方法の入門講座を利用できる!初心者に使いやすい!
- 売買手数料と入出金手数料が無料!お得に取引ができる!
BITPoint(ビットポイント)は、何と言っても取引ツールのメタトレーダー4を活用できる利点を備えるところが特徴です。トレードルールを定めた自動売買プログラムを自作できますから、メタトレーダー4を使い慣れた人にBITPointは向いています。
ビットコイン(BTC)についてのまとめ
BATについてのまとめ
今回は、BATの基本情報や特徴、そして今後の将来性について、初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。
まとめていきます。
- BATは、Webブラウザ「brave」で利用できる暗号資産(仮想通貨)である。
- Webブラウザ「brave」のメリットである、広告が表示されない・表示までのスピードが早いというのが、どこまでユーザーへ受け入れられるかが鍵となってくる。
- bitFlyerや様々な企業とのコラボによって、今後一気に利用できるサービスが広がっていく可能性がある。
- 2020年に入ってから国内の取引所で次々と上場していることを考えると、これからも取り扱っていく取引所は増え、それに伴って需要も増し、価格の上昇が予想される。
現在は価格が下落傾向にあるBATですが、暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きいことで有名です。下落幅が大きければ、それだけ上昇もあるということです。
要するに利益が出やすい反面、損失も出やすいということになります。ですから、初心者は、まず少額から始めてみることをおすすめします。
暗号資産(仮想通貨)の口座開設がまだの人は、まず口座開設することをおすすめします。初心者でも使いやすく、少額で積み立てていくことのできる取引所でおすすめなのは「Coincheck」と「bitFlyer」です。どちらの取引所でも「BAT」を取り扱っていますので、今回の記事で気になった人は、ぜひ購入を検討してみてください。
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