テレビCMなどで仮想通貨の取引所が盛んに喧伝されています。仮想通貨の存在が広く世間に知れ渡るにつれて、収益を上げるべく大企業が仮想通貨取引所の設立に奔走しています。
 
最近では、大手インターネットグループであるDMM.COM が仮想通貨取引所を開設し話題を集めています。
 
このような社会情勢で今最も大きな注目を集めているのが、インターネットバンクなどで有名な SBI グループの仮想通貨取引所開設の動きです。
 
金融大手のSBIグループは、 今後どのような形で仮想通貨に関わっていくのでしょうか。
 
ここでは現在開設が取り沙汰されている、 SBI バーチャル・カレンシー についてご紹介します。
 
 

SBI バーチャル・カレンシー (SBI Virtual Currency、略称SBIVC)とは

 
インターネットバンクだけでなく保険会社や証券会社としても有名な金融大手SBI グループが、2016年11月に設立した仮想通貨の取引所です。既に金融庁の仮想通貨交換業者の登録を受けています。
 
スローガンとして「ストレスフリーな仮想通貨取引所」を掲げています。  
 
SBI グループが100パーセント出資することから、 他の仮想通貨取引所に比べて潤沢な資金力がありそうです。
2018年1月現在、サービスの提供は行っておりませんが、2017年10月と12月に先行で優先口座の開設をしていました。仮想通貨の取引サービスは現在開始に向けて最終段階に入っているようです。個人投資家にも門戸が開かれるのが楽しみですね。
 
現在のところSBIVCが扱う通貨は、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、リップル(XRP)の3種類のみであることが発表されています。新興のアルトコインを扱わず、基軸となるような通貨だけを取引によく用いることで、仮想通貨を安定的な通貨として定着させようという SBI グループの信念が見られます。 
 

SBIVCのどこに注目するか

 
新しく開設されるSBIVCは何に注目しすればいいでしょうか。
 

1)手数料 

投資家にとって収益に大きく関係してくるのが取引手数料です。
投資家が取引所を選ぶ上で最も重要視するのが手数料です。現在多くの取引所でビットコインを購入するのにかかる手数料はかかりません。
 
マイナス手数料と言って取引をした場合に幾分かの利子がつくところもあります。SBIVCはどのような手数料体系を設定してくるのでしょうか。
 

2)サーバーの安定度

仮想通貨は価格の上下幅が大きい(ボラティリティが高い)ことが他の投資商品と一線を画すところです。このことから取引所に求められる要件として、どんな急相場でも安定的に顧客の注文をさばくことがあげられます。
 
一瞬でもサーバーがダウンしているうちに顧客の損益は急激に拡大します。 かつてFX(外国為替証拠金取引)が一般の投資家に開放された当初は、サーバーが安定せずに大きな損益をこうむり破産する人が続出しました。
 
現在の仮想通貨を取り巻く環境も似たような状況にあります。これから新規に取引所開設するSBIVCには、この点も他の取引所の追随を許さない存在であってほしいと願うばかりです。   
 

#SBIVCが開設によっておきうる影響

 
SBIVCが仮想通貨取引所としてサービスを開始することで、どのような影響が考えられるでしょうか。
 

1)仮想通貨取引所の競争激化

 
金融大手のSBIグループのことです。新しくサービスを開始するSBIVCの強みは、その資金力にあると言えそうです。資金力があるということは、取引を確実に迅速にさばくために必要な強靭なサーバーを設置することができたり、万全な顧客へのサポート体制を築くことができるということです。
 
加えて取引手数料を最小に抑えてくることが予想されます。取引通貨の買い値と売り値の差をスプレッドと言いますが、このスプレッドを小さくすることにより更に投資家に寄り添った取引のサービスが提供されそうです。
 
現在日本国内にある仮想通貨取引所は、どこもベンチャー企業と呼ばれる中傷の企業が主体となっています。
より使いやすい仮想通貨の取引サービスの提供が開始されることで、既存の仮想通貨への投資家のみならず新しく仮想通貨投資を始めようという新規の顧客も獲得することができます。 
 
顧客の資産と会社の資産を分別管理するという最も基本的な資産管理手法すら取れない取引所などは淘汰され、万全なサポートとさらに安い手数料による取引が引き金となり、仮想通貨の取引所もいくつかの有力なところに搾られてくることでしょう。
 

2) SBIVCに上場される仮想通貨の値上がり

現在発表されている3種類の仮想通貨は、SBIVCのサービス開始と合わせて価格が上昇していくことが予想されます。大きな取引所で扱いが開始されるということは、それだけ多くの投資家が接点をもち、取引の機会が増えます。
 
結果的に価格が上昇することでしょう。サービスが開始されていない今が買い時と言えるかもしれません。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。バブルと揶揄される高騰とその後に続く大暴落を繰り返し、仮想通貨はこれから利用者が増えていくのか、それとも減ってしまうのか瀬戸際にあるといいます。

金融大手のSBIグループが仮想通貨に関する事業に資金を投じ、安定的な送金システムの構築を目指しているところから、今後も継続的に仮想通貨の量は増えていくことでしょう。SBIVCは投機としか言われていない仮想通貨に対する投資の現状を打破し、より身近で使いやすい仮想通貨のシステム構築の一端を担うかもしれません。

こちらの記事でSBIVCを詳しく説明しています。
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