Bybit(バイビット)は、信用取引と現物取引どちらも選択可能な海外暗号資産取引所です。また、相互保険という独自のサポートサービスがあり、一定の損失発生時に補償を受けられます。
比較的シンプルなUI/UXですが、国内暗号資産取引所と比較して関連情報の少ない状況のため、口座開設や利用を控えている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Bybit(バイビット)の主な特徴から口座開設方法、入出金方法について分かりやすくご紹介していきます。海外の暗号資産取引所を方などは、参考にしてみてください。
目次
Bybit(バイビット)とは?
参考URL:https://www.bybit.com/ja-JP/
Bybit(バイビット)は、2018年にシンガポールで設立された海外暗号資産取引所です。追加証拠金なしや損失保険など、デイトレードやスキャルピングをメインに行っている方にとってメリットの多いサービスといえます。
ただし、2021年5月に金融庁から国内の仮想通貨交換業者に関する警告を受けており、今後日本で取引を継続できるか不透明な部分もあります。
それでは、Bybit(バイビット)の特徴を確認していきましょう。
追加証拠金なしでロスカットされる
Bybit(バイビット)は、追加証拠金なしのシステムを採用しています。追加証拠金制度とは、一定の含み損が発生すると自動で損切りされ、指定の金額まで補充しなければ取引を再開できない制度のことです。
たとえば10万円の証拠金が必要な場合、損失によって自己資金が8万円まで減ってしまうと追加で2万円を入金しなければ取引を再開できません。さらに期限まで入金できないとペナルティを受けられない可能性があるため、迅速に入金する必要もあります。
一方、Bybit(バイビット)に上記の制度はありませんので、一定の損失を被ったとしても追加で資金を入金せずに取引を継続できるようになっています。
追加証拠金制度のない暗号資産取引所を探している方には、特にメリットといえるポイントです。
また、一定の損失が発生した場合は、強制的に決済されます。損切りを強制的に行ってもらえるため、損切りのタイミングで悩む方にとっても利用しやすいサービスです。
一定の損失に対して補償を受けられる相互保険
Bybit(バイビット)は、独自の補償サービス相互保険というものを提供しています。
相互保険は、暗号資産取引で発生した損失を補償してもらえるサービスです。あらかじめBybit(バイビット)へ指定の保険料を支払っておくと補償を受けられます。
なお、値下がりによる損失だけでなく、空売りの際に値上がりで損失を受けた際も補償を受けられるようになっています。空売りを含め積極的に取引を行う場合は、利用機会のあるサービスでしょう。
日本語に対応しているので口座開設方法も理解しやすい
Bybit(バイビット)のサービスは日本語に対応しているので、どこにどのようなメニューがあるのか・取引所があるのか、そしてFAQがどこにあるのか一目で把握できます。
海外暗号資産取引所の多くは、英語やその他外国語で構成されていて日本語非対応です。さらにFAQも外国語のみで構成されていて、ちょっとした操作方法や手続きに関する疑問を調べる際にも翻訳の手間がかかります。
一方Bybit(バイビット)の取引サービスやその他疑問に関するサポートページは、「ヘルプセンター」から確認できます。さらに各サポートページは、日本語でなおかつ理解可能な文法・言葉の使い方です。
英語が苦手な方や機械翻訳などの手間を省きたい方にとっても、利用しやすい暗号資産取引所の1つです。
不定期でキャンペーンを実施
Bybit(バイビット)は、暗号資産取引所の中でもキャンペーンの比較的多い取引所です。その内容は多種多様で、指定条件を満たすと暗号資産を獲得できるキャンペーンもあります。
たとえば、2021年8月時点で以下のようなキャンペーンを実施しています。
- 最大600ドル特典:口座開設および指定タスクの完了で最大600ドル相当の特典付与
- 2021WSDT:個人もしくはチームで暗号資産取引を行い、利益率もしくは利益額のランキング上位10に賞金を付与
2021WSDTは、特典というよりイベント・大会というニュアンスに近いのが特徴です。世界中のBybit(バイビット)ユーザーが個人もしくはチームを組んで、暗号資産取引の利益率や利益額を競っています。
金融庁から警告を受けている
Bybit(バイビット)は、国内の仮想通貨交換業者に関する申請手続きを行わず、日本向けにもサービス展開をしています。そのため、2021年5月28日に金融庁から警告を受けました。
Bybit(バイビット)の口座開設は、日本居住者も可能な状況です。しかし、今後国内で口座開設や取引に関する規制などが、新たに定められる可能性は考えられます。
そのため、金融庁の動向や新たな発表について、定期的に確認しましょう。
暗号資産未経験者や海外暗号資産取引所のリスクを把握していない方は、国内暗号資産取引所で取引の仕組みを覚えたり事前に海外暗号資産取引所リスクを調べておくのが大切です。
Bybit(バイビット)で口座を開設する方法
Bybit(バイビット)は、国内暗号資産取引所と違い本人確認不要で口座開設・取引を始められるのも大きな特徴です。
- メールアドレス、パスワードの設定
- 認証コードの入力
- 口座開設完了
なお、2段階認証は、口座開設後に任意で行うことができます。2段階認証は、セキュリティの強化につながります。なるべく設定しておきましょう。
それでは、Bybit(バイビット)の口座開設方法について確認します。
手順1:メールアドレス、パスワードの設定
参考URL:https://www.bybit.com/ja-JP/register?redirect_url=%2Ftrade%2Fusdt%2F
Bybit(バイビット)へ口座開設するには、まず公式サイトのトップページ右上にある「登録」ボタンをクリックします。
登録ページには、メールアドレスor電話番号、パスワードの入力項目があります。パスワードの文字列を思いついたらメモに残した上で、入力していきます。
- メールアドレスもしくは電話番号の入力
- パスワードの入力
- 確認用項目に再度パスワードを入力
- 規約事項を確認したのち、規約確認のボックスへチェック
- 続けるボタンをクリック
ランダムかつ英数字を組み合わせた複雑な文字列にしましょう。1234や生年月日といった簡単なパスワードはハッキングされやすいため、ランダムかつ英数字を組み合わせた複雑な文字列にしましょう。
パスワードの設定後は、認証作業に入ります。
手順2:認証コードによる認証
パスワードの設定後は、登録メールアドレスもしくは番号のSMSに認証コードが届きます。
あとは、Bybit(バイビット)へ認証コードを入力すれば、手続き完了となります。また、口座開設完了なので、ログインおよび取引を行うことができます。
本人確認作業やその他設定はありませんので、海外暗号資産取引所の中でも特に簡単な口座開設方法です。
2段階認証の設定
口座開設後は、セキュリティ強化として2段階認証を行うことができます。
2段階認証を行うには、まずログイン後に「アカウント&セキュリティ」メニューを選択し、SMS認証もしくはGoogle認証どちらかをクリックします。
SMS認証の場合は、以下の流れです。
- SMS認証の設定をクリック
- 電話番号(SMS対応のスマホ)の入力、確定をクリック
- 入力した電話番号宛てにSMSが届く
- SMSに記載された認証コードを確認
- Bybit(バイビット)の認証ページへ戻り認証コードを入力し完了
続いてGoogle認証の流れを紹介します。あらかじめ、2段階認証用のGoogle Authenticatorというスマホアプリをインストールしておくのがおすすめです。
- Google認証の設定をクリック
- 認証コードの送信をクリック
- 登録済みのメールアドレス宛てに認証コードが届く
- Bybit(バイビット)の認証ページへ戻り認証コードを入力
- QRコードとキーコードが表示されるので、Google AuthenticatorでQRコードをスキャンもしくはコード入力
- Google Authenticatorに6桁の認証コードが表示されるので、Bybit(バイビット)の認証ページへ戻り入力し完了
Google認証の認証コードは、5分間しか有効ではありません。時間切れとならないよう、あらかじめ手順の確認・メモの用意・Google Authenticatorを起動しておくといった準備が大切です。
Bybit(バイビット)に入金する方法
Bybit(バイビット)は、日本円入金に対応していません。そのため、暗号資産を活用した入金方法を覚える必要があります。
暗号資産入金を行うには、まず国内暗号取引所で暗号資産を購入し、マイウォレットもしくは国内暗号資産取引所で保管しておきます。マイウォレットとは、暗号資産の送金や保管専用サービスのことです。ソフトウェアタイプやハードウェアタイプなど、さまざまなウォレットに分かれています。
続いて、Bybit(バイビット)へアクセスし、「資産」メニューから入金したい暗号資産を選択します。すると入金画面に移るので、ウォレットアドレスという項目のコピーボタンをクリックし、入金元の暗号資産取引所やマイウォレットの送金ページへ貼り付けましょう。
あとは、マイウォレットや入金元の暗号資産取引所から送金手続きを行い、入金操作完了です。
アドレスの他には、Bybit(バイビット)で表示されるQRコードを、暗号資産取引所のアプリやウォレットアプリでスキャンする方法もあります。
Bybit(バイビット)で暗号資産(仮想通貨)を購入する方法
暗号資産を購入するには、信用取引ではなく現物取引を選択する必要があります。信用取引は、暗号資産の買いと売りの差額のみやり取りするため、暗号資産を購入できません。対して、現物取引は、買いと売りの際に暗号資産も購入したり売却したりしています。たとえば、買い注文成立後に暗号資産を保管したり送金したりできます。
Bybit(バイビット)のサービス開始当初は、信用取引しか対応していませんでした。しかし、2021年8月時点では、現物取引にも対応しているので、暗号資産を購入することが可能です。
まずは、Bybit(バイビット)のマイページにある「現物」メニューをクリックします。
すると取引所へ移るので、画面左側の暗号資産のペアを選択し、注文項目へ数量や金額などを入力します。
注文方法は、指値と成行、条件付き注文から選択可能です。
- 指値注文:買いの場合は、現在価格以下のいずれか任意の金額へ注文可能
- 成行注文:現在価格で取引成立
- 条件付き注文:現在価格が○○円になったら発注など、さまざまな条件を付けて予約注文できる
成行注文以外は、指定した価格もしくは条件を満たし、さらに買い価格と同じ価格の売り注文がなければ取引成立しません。そのため、取引成立まで時間がかかる可能性もあります。
暗号資産をすぐ保有したい時は、成行注文を選択する方がいい場合もあります。
Bybit(バイビット)で暗号資産(仮想通貨)を送金する方法
Bybit(バイビット)で保管している暗号資産を送金するには、送金先の準備も行っておく必要があります。
具体的には、マイウォレットもしくは国内暗号資産取引所を用意しておき、なおかつ入金アドレスを確認しておきます。なぜなら、Bybit(バイビット)から暗号資産を送金するには、送金先のアドレスが必要だからです。
送金アドレスは、銀行振り込みの口座番号と同じような役割です。
その他にもBybit(バイビット)では、あらかじめ2段階認証を済ませておく必要があります。
準備が完了した場合は、Bybit(バイビット)へログインしてマイアセットの資産ページから出金タブをクリックします。また、送金先のアドレスを登録していない場合は、出金ページの追加ボタンをクリックし、送金先のアドレスをコピーペーストおよび登録しておきましょう。
登録後は、出金ページから送金予定の暗号資産と送金先・チェーンタイプを選択し、送金額の入力および登録ボタンをクリックすると送金手続き完了です。(チェーンタイプ:ブロックチェーンのタイプ、暗号資産によって異なる。)
Bybit(バイビット)で日本円を出金する方法
Bybit(バイビット)は日本円に対応していないため、日本円での入金および出金も行うことができません。Bybit(バイビット)に保管している暗号資産をウォレットや国内暗号資産取引所へ出金するには、前段の送金方法を確認してください。
まとめ
Bybit(バイビット)は、日本語に対応しており口座開設方法や各種機能を把握しやすい海外暗号資産取引所といえます。取り扱い暗号資産・トークンは13種類と海外暗号資産取引所の中では、比較的少ないラインナップです。
サービス開始当初は、信用取引のみしか対応していなかったものの、2021年8月時点では現物取引にも対応しています。そのため、暗号資産の購入も行うことができます、
口座開設に関しては、メールアドレスもしくは電話番号・パスワードの登録で完了できるシンプルな仕様です。
金融庁より仮想通貨交換業者の無登録に関する警告を受けているため、今後のサービスについて要注目です。また、日本向けのサービス停止にも備えて、少額から入金しておくのも大切です。
追加証拠金制度のない信用取引を求めている方や日本語対応の海外暗号資産取引所を探している方などは、今回の記事を参考に比較検討してみてはいかがでしょうか。
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