こんにちは。
昨年から引き続きICOのブームが続いているようですが、興味があってもハイリスクハイリターンですよね。
今回はICOの事例や詐欺にあわないためのポイントをまとめてみました。
目次
ICOとは
まずICOの基本的な知識についてご紹介いたします。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ICOとはイニシャルコインオファリングの頭文字をとった言葉ですね。
企業や事業を行いたい人たちが資金調達のために独自の仮想通貨を発行して販売することです。
株式公開のプロセスとしてIPO(新規株式公開)が有名ですが、IPOに比べて簡易な方法で資金調達を行うことができます。
逆にいえば、法制度が整っていなかったり、利子や配当の支払いがないことから、ICOで資金を調達したうえで雲隠れ、というパターンも起こっているようです。
ハイリスク・ハイリターンな手法と言えるでしょう。
[kanren postid=”1255″]ICOの危うい事例について
ICOは前述の法制度が整っていない点や、投資家と直接的にやりとりするシステム(監視機関の不在)から詐欺(スキャム)が発生しやすい状態となっています。
実際に詐欺かどうか断言できないものもあるのですが、詐欺に近いもの、危うい、怪しいと考えられるようなICOの事例をいくつかご紹介いたします。
LoopX
ICOを通じて約4億9000万円もの大金を集めた「LoopX」ですが、2018年2月13日、突如webサイトやFacebook、Youtubeアカウントを閉鎖して行方をくらませました。
被害者たちは、現在持ち逃げされた仮想通貨の行方を追跡しつつ、集団訴訟を起こすことも視野に入れているようです。
ドメインやFacebookアカウントに残されている情報から身元が辿れないかとも議論されていますが、一筋縄ではいかなそうですね。
(参考:Bitcoin Forum)
ノアコイン
ノアコインは「フィリピン政府関与」という宣伝文句ではじめられたICOですが、のちにフィリピン政府から関係を否定されました。
“フィリピン中央銀行によりますと、中央銀行は、ノア・ファウンデーション及びノア・グローバルイノヴェーションサービス(ノア・グローバル)に対して、ノア・コインの事前販売に携わる権限を与えておらず、また、ノア・コインを国家プロジェクトとして承認しておりません。”
(参考:フィリピン大使館)
Webサイトは立派なので信じたくなってしまいますが、こういうところで嘘、もしくは間違った情報が流れているとちょっと信用しづらいですよね。
(参考:ノアコイン公式サイト)
Prodeum
2018年1月「仮想通貨イーサリアムを利用して野菜や果物の産業を改革する」というようなふれこみでICOをスタートし、ごく少額を集めた時点で失踪しました。
Webサイトは消去され、サイトがあったはずのURLには「Penis」という単語のみが残されていました。
また、専門家としてリストに名を連ねていた2名Petar JandricさんとVytautas Kašėtaさん達は、「名前を勝手に使われた」と述べています。
Onecoin
2016年イタリアでポンジスキームによる詐欺を働いていると認められたOnecoinですが、現在ICO(HP:https://onecoinico.io/)を開催しています。
かなり巨大な規模で詐欺を働いていたようで、その後も多くの国々でネズミ講、ポンジスキームと認定されています。
ポジスキームとは?
ポンジスキームとは、高利回り(50%など)を売り文句に資金を調達し、実際には資産運用をせずに、新しく得た出資を古い出資者への配当に回す詐欺手法です。
参考:wikipedia
Onecoinを擁護するブログ記事も多数見られますが、「火のないところに煙は立たない」という言葉もあります。
他にたくさんICOがあるなかでOnecoinを選ぶ必要性は低いのではないでしょうか。
Confido
2017年11月Confidoという企業がスマートコントラクトのスタートアップとしてICOにより約4000万円を集めたあと、失踪しました。
Webサイト、Twitterアカウントなども削除されています。
(参考:CNBC)
ICO詐欺にひっからないためには?
ICOの詐欺、怪しい案件をご紹介してきましたが、ICO詐欺にひっからないためにはどのような対策を取れば良いのでしょうか。
以下にいくつかポイントをまとめてみました。
最低購入価格を確認する
ICOでは広く一般から資金を募るため、最低購入価格を低く設定することが可能です。
もちろんターゲットを大口(ファンドなど)にする場合は最低購入価格を高めに設定することもあるようですが、「なぜこの最低購入価格となっているか?」と言うことを考えるようにしましょう。
非現実的な目標設定をしている
利回り50パーセント、ビットコインに取って代わる、短期間で利益を出す、などというような非現実的な目標設定をしているICOには注意するようにしましょう。
また、政府公認、値上り(最低価格)保証、独占販売、などといったようなキーワードにも気をつけましょう。
可能であるならば、本当にそういった売り文句が本当なのか確認が取りたいところですね。
ホワイトペーパーをよく読む
ホワイトペーパーとは株式公開で言う目論見書のようなものです。
ICOの目的や技術的な内容について書かれているので、当然このホワイトペーパーをよく読むようにしましょう。
英語で書かれていることも多いですが、よく理解できないのなら手を出さないようにしましょう。
難しい単語を並べて、実は大したことを言っていないという場合もあるし、読者を混乱させてお金を騙し盗ろうという考えの場合もあるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上述したことは基本的なことばかりですし、その他にも購入の前には各サイトで情報をチェックすると言うことは言うまでもありません。
実際に購入する際は、あくまで慎重に、ハイリスクハイリターンであることを承知の上で、さらに自分で管理できる範囲内のお金で始めることをおすすめします。
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