詐欺も多いICOですが、魅力的な将来を語るICOは気になりますよね。
今回はTelegram(テレグラム)のICOについて取り上げてみました。
Telegram(テレグラム)とは?
Chatwork、Skype、Slackなどと名前を並べ、全世界で2億人以上のユーザー数を抱える有数のチャットアプリの一つです。
LINEとも似ていますが、登録する情報が最低で電話番号のみなので、匿名性が高いという特徴があります。
そして、良いか悪いかは別にして、その匿名性の高さ故にテロリストなどにも利用されていると言われています。
Telegram(テレグラム)がICOをはじめました
そんなテレグラムが最近ICOを始めると話題になっています。
詳細についてはホワイトペーパーを読むのが一番良いのですが、正式にホワイトペーパーと呼ばれるものはまだ発表されていないようです。
しかし、いわゆる「リーク」されたホワイトペーパーの情報についてはインターネット上で確認することができます。
http://zefir.site/white-paper-ton/
ロシア語で書かれていてわかりづらいですが、「White Paper Telegram TON」と表記されている箇所が、ホワイトペーパー(と思われるもの)へのリンクです。
「техническую часть TON」と表記されている箇所は技術的な内容が記載されている文書へのリンクとなっています。
ここではこちらのホワイトペーパーに基づいた概要についてご紹介します。
ICOでお金を集めて何をするの?
ベースとして、TON(Telegram Open Network)ブロックチェーンと呼ばれる新たなブロックチェーンを開発し、その上で動く仮想通貨(トークン)を開発します。ビットコインやイーサリアムにはない機能を搭載され、第3世代のブロックチェーンと呼ばれています。
これまでビットコインやイーサリアムで問題となっていた以下のような点について解決するようです。
- 決済速度が遅く、キャパシティが小さい
- 売り買い、送金がわかりづらい
- 仮想通貨で購入できるものが限られていて、一般の消費者には需要がない
そして、具体的には以下のようなメリットをうたっています。
- ビザやマスターカードの代替になるような速度、拡張性を持たせる
- ユーザーフレンドリーなインターフェイスの構築
- 仮想通貨が利用できるWeChatマーケットプレイスのようなものを作る
通貨名(トークン名)は?
GRAM(グラム)と言います。
また、シンボルとしてgemの絵文字が使われるかも、というのは面白いですね。
時期は?
プレセールの詳細な時期について公式の発表はまだありません。
まず大口投資家に向けて売り出したあと、一般向けには2018年3月までに公開されるとされています。
まだ正式な発表とは言えないので、遅くなる可能性も早くなる可能性もあります。
(参考:Techcrunch)
どれくらい売り出されるの?
上記の情報がホワイトペーパーにありました。
このホワイトペーパーの情報が正しいとすると、5 billionとあるので、5billion (US$)とすると、トークンの総量は50億ドル(約5300億円)分 と考えられます。
全体の4%が開発者、52%がTONに保持され、残りの44%(22億Grams)が公開されるとのことなので、半分程度と考えると25億ドル程度をICOで調達する予定なのでしょうか。莫大な金額ですね。
また、直近の情報ですが、すでに非公開割当で約900億円分(約8億5000万ドル)の資金を調達しているという事実が判明しました。
ちなみに、この非公開割当の資金調達については、実際に今グラムを購入したわけではなく、後に実際にグラムが公開となったときに「配分される権利」となります。
また、ICO時の1GRAMの価格としては1ドルになると噂されています。
まとめ
上記の情報はかなり有力なようにも見えますが、scam(詐欺)である可能性が全くゼロであるというわけではありません。
1月にhttps://gramtoken.io/というURL(現在はリンク切れ)で、有り得そうなwebサイトとともにICOの宣伝がされていました。
また、Telegram創設者の一人であるPavelはTwitterにて、「もしあなたがGramのオファーを見たり受け取ったりしたら教えてください」と注意喚起しています。
If you see or receive offers to "buy Grams", let us know at https://t.co/ctdTBQCRNc
— Pavel Durov (@durov) January 21, 2018
ICOに手を出すときは常に注意して、油断しないようにしましょう。