バイナンスコイン(BNB)は、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスが発行している暗号資産(仮想通貨)です。2021年6月現在時で時価総額ランキング3位と非常に人気の高い暗号資産(仮想通貨)の一つとなっています。
この記事では、時価総額ランキング3位と非常に人気の高い暗号資産(仮想通貨)の一つである「バイナンスコイン(BNB)」について、基本情報や特徴、そして今後の将来性を初心者に向けて分かりやすく紹介します。
バイナンスコイン(BNB)を
大まかに説明すると....
- バイナンスコイン(BNB)は、海外暗号資産(仮想通貨)取引所大手のバイナンスが発行した暗号資産(仮想通貨)である。
- 人気が高く、時価総額ランキングでも上位に位置しているが、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所での取り扱いがない。
- バイナンスコイン(BNB)は、暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス内で使用されることで、最大のメリットを発揮する。
- バイナンスコイン(BNB)は現状、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で取り扱いがなく、購入するなら直接「BINANCE(バイナンス)」へ口座開設するしか方法はない。
バイナンスコイン(BNB)とは?
バイナンスコイン(BNB)は、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスが、独自に発行している暗号資産(仮想通貨)です。2017年に発行されて以降、非常に人気が高く、2021年6月現在、時価総額ランキング3位に位置しています。取引所で独自にトークンを発行しているところは多いですが、その中でもダントツの人気を誇っているのが、この海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスで発行されている、バイナンスコイン(BNB)となります。
バイナンスコイン(BNB)は、ERC20トークンを使って開発されています。ERC20トークンとは、イーサリアムのプラットフォーム上のみで使うことを目的としたトークンとなります。ERC20トークンは、簡単に作ることができます。なぜなら、最低限の機能や用語が基準化されているからです。また、ある一定の基準を満たしていれば、共有することや、ほかのトークンと交換することもできます。
このバイナンスコイン(BNB)の大きな特徴の一つに、バイナンス内で基軸通貨として利用できることが挙げられます。基軸通貨とは、その取引所内で取り扱っているいろいろな暗号資産(仮想通貨)と交換することのできる、ある特定の暗号資産(仮想通貨)のことを指します。基軸通貨は、取引所によって異なりますが、多くの取引所では、メジャーなビットコインやイーサリアムが利用されています。バイナンスでは、これらに加えて「バイナンスコイン(BNB)」も基軸通貨として利用されています。
また、バイナンスコイン(BNB)は今後、バイナンス内で新たに始まるサービスでも利用できる予定となっています。
バイナンスコイン(BNB)の概要
バイナンスコインの概要については、以下の表をご覧になってください。
暗号資産(仮想通貨)名 | バイナンスコイン |
ティッカーシンボル | BNB |
公開開始年月 | 2017年7月 |
主な利用用途 | 貯蓄・トレード・手数料支払い・商品購入・寄付 |
総発行枚数 | 2億枚(すべて発行済み) |
本社 | マルタ島 |
中央管理機関 | 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス |
CEO | ジャオ・チャンポン |
価格 | 約400ドル |
時価総額 | 約600億ドル |
コンセンサスアルゴリズム | PoS(プルーフ・オブ・ステーク) |
バイナンスコイン(BNB)の特徴
バイナンスコインの特徴は全部で5つあります。
- 手数料が安くなる
- 両替ができる
- 定期的にバーン(焼却)している
- いろいろなサービスで利用することができる
- 新規上場通貨への投票ができる
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
手数料が安くなる
取引所バイナンス内で、取引の際にバイナンスコイン(BNB)を実際に使用して手数料の支払いをすれば、最大で半額となります。以下に利用年ごとの割引率を、表にして示しておきます。利用年数ごとによって、割引率が変動しますので、注意して取引を行なうようにしましょう。
年数 | 割引率 |
1年目 | 50% |
2年目 | 25% |
3年目 | 12.5% |
4年目 | 6.25% |
5年目 | 0% |
もともとバイナンスの取引手数料は、一律で0.1%と他の取引所を比べても安いのですが、バイナンスコイン(BNB)を利用すると、さらに安くなるということになります。バイナンスコインは、基軸通貨ということもあり、この割引率を生かして様々な取引を行なうことが可能となってきます。
さらに、バイナンスコイン(BNB)は通貨ペアで取引を行なうと、取引手数料が無料になります。バイナンスでは、260種類もの暗号資産(仮想通貨)を取り扱っています。日本では見ないような暗号資産(仮想通貨)もあり、これらとの交換をバイナンスコイン(BNB)にすれば、取引も簡単になり、スムーズとなります。
両替ができる
バイナンスコイン(BNB)は、両替機能も有しています。この両替機能を利用すれば、少額だけ保有していて、処理に困っていた暗号資産(仮想通貨)をまとめてすべてを、バイナンスコインへ交換することができます。
暗号資産(仮想通貨)を何度も取引していると、どうしても処理できず、少しだけ残ってしまうということがよくあります。少額の場合、売却するにしても最低数量に達していなかったり、送金するにしても最低数量を満たしていなかったりと、どうにもできない状態に陥ってしまいます。しかし、バイナンスコイン(BNB)の両替機能を利用すれば、こういった問題がすべて一気に解決できるということになります。
定期的にバーン(焼却)している
バイナンスコイン(BNB)は、四半期ごとに買い戻されています。そして、その買い戻されたバイナンスコイン(BNB)は、バーン(焼却)されるため、バイナンスコイン(BNB)の流通量は、そのたびに減少することになります。バーン(焼却)とは、運営側(バイナンス)が暗号資産(仮想通貨)を処分する行為のことです。処分して、流通量を減らすことで、希少価値を高めることができるというメリットがあります。
バイナンスでは、2021年1月に過去最大の約1億6000万ドル相当のバイナンスコイン(BNB)をバーン(焼却)しています。これは前回の約2.4倍で、バーン(焼却)される量が多いということは、それだけ大きく成長しているということになります。バイナンスコイン(BNB)は、すでに発行総数である2億枚をすべて発行しているため、今後も定期的にバーン(焼却)をすれば、そのたびに希少価値を高めていくことになります。
いろいろなサービスで利用することができる
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスでは、ステーキング、レンディング、レバレッジ取引など、いろいろなサービスを展開しています。このサービス内でも、もちろんバイナンスコイン(BNB)は利用することができます。取扱ペアも非常に豊富なため、バイナンスで口座開設をして、バイナンスコイン(BNB)を保有していれば、一通りの暗号資産(仮想通貨)での取引方法を網羅することができます。
こういったいろいろなサービスを展開して、網羅性のある取引所で取り扱われている基軸通貨ということもあり、今後も価値が落ちることは予想されにくいと言えるでしょう。
新規上場通貨への投票ができる
現在バイナンスでは、260種類以上の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っていますが、新規上場通貨をユーザーの投票によって決めています。その投票するのに必要なのは「0.1BNB」で、一人一票となります。取引所へ上場する通貨は、値上がりすることが多いので、多くのユーザーが、この投票に注目しています。
バイナンスコイン(BNB)の価格推移
ここからは、バイナンスコイン(BNB)のこれまでの価格推移を見ていきます。
2017年~2018年のバイナンスコイン(BNB)の価格推移
2017年7月に発行を開始したバイナンスコイン(BNB)は、その年の後半に、暗号資産(仮想通貨)バブルによって価格が高騰します。発行当初「100円」前後だった価格は、2018年1月には「3,000円」まで上昇していきました。
そのバブル崩壊後、ほかの通貨と同様に一時期は下落していきましたが、意外と長く下落トレンドに入らなかったのはバイナンスコイン(BNB)の一つの特徴だと言えます。
2019年のバイナンスコイン(BNB)の価格推移
バブル崩壊後に「1,000円」付近を推移していましたが、ほかの通貨よりも比較的短期間で回復を見せ、2019年4月には、バブル時の最高値を更新し「3,500円」付近にまで価格を上げていきました。しかし、その後は少し下落を見せ、「1,500円」付近を推移することになります。
2020年~2021年現在のバイナンスコイン(BNB)の価格推移
2020年に入り、DeFiが注目を集め始めたことにより、バイナンスコイン(BNB)も高騰していきます。取引所であるバイナンスがDeFiの一つで、分散型取引所のバイナンスDEXを運営しています。そこに注目が集まったことによって、同時にバイナンスコイン(BNB)人気へと発展していきました。価格は2020年後半から上がりはじめ、2021年の2月に「10,000万円」と突破し、2021年6月現在は「40,000万円」を推移しています。
バイナンスコイン(BNB)の現在の価格
バイナンスコイン(BNB)の今後の将来性は?
バイナンスコイン(BNB)の今後の将来性は、2つの要素から上昇する可能性があります。
- 取引所であるバイナンスの積極的な動き
- バーン(焼却)による価値の上昇
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
取引所であるバイナンスの積極的な動き
取引所であるバイナンスは、取引所としての事業でなく、DeFiや暗号資産(仮想通貨)専用のショッピングモールと提携を結び、様々なことに取り組んでいます。この積極的な動きは、バイナンスコイン(BNB)の価格推移と密接に連動していることがわかっています。バイナンスが今後、ポジティブな動きを増やしてくれば、バイナンスコイン(BNB)の価格も必然的に上がってくることが予想されています。
バーン(焼却)による価値の上昇
先ほども特徴で出てきましたが、バイナンスコイン(BNB)は、四半期に一度、バーン(焼却)を行なっています。これにより希少価値を高めており、2021年1月には、過去最大のバーン(焼却)を記録しています。今後も引き続きバーン(焼却)を行なっていきますので、希少価値が高まり、価格へもいい影響が出てくると見られています。
バイナンスコイン(BNB)の購入方法は?
現在、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で、バイナンスコインを購入することはできません。そのため、直接「BINANCE(バイナンス)」へ口座開設をしてからの購入となります。口座開設をした後に、バイナンスコイン(BNB)を購入する方法が3種類ありますので、今回はその3種類を紹介します。
1. P2Pトレード(銀行振替)
2. 代行業者払い(クレジットカード)
3. トレード
バイナンスコイン(BNB)についてのまとめ
今回は、バイナンスコイン(BNB)の基本情報や特徴、そして今後の将来性について、初心者に向けて分かりやすく紹介してきました。
まとめていきます。
- バイナンスコイン(BNB)は、海外暗号資産(仮想通貨)取引所大手のバイナンスが発行した暗号資産(仮想通貨)である。
- バイナンスの取引所内で使用することで、手数料が安くなったり、両替ができたりとメリットが数多くある。
- 2021年にはいってから、価格が急騰しており、今後もこの傾向が続くと見られている。
- 取引所バイナンスの積極的な動きと、バーン(焼却)などにより、今後も価格は上がっていくと見られている。
- 現状、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で購入はできず、直接「BINANCE(バイナンス)」で口座開設をするしか方法はない。
現在は価格が上昇しているバイナンスコイン(BNB)ですが、暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きいことで有名です。上昇幅が大きければ、それだけ下落もあるということです。
要するに利益が出やすい反面、損失も出やすいということになります。ですから、初心者は、まず少額から始めてみることをおすすめします。
暗号資産(仮想通貨)の口座開設がまだの人は、まず国内の取引所から開設することをおすすめします。初心者でも使いやすく、少額で積み立てていくことのできる取引所でおすすめなのは「Coincheck」と「DMM Bitcoin」です。その後、BINANCE(バイナンス)のような、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所の口座を開設するといった流れがいいです。
今回の記事で気になった人は、ぜひ購入を検討してみてください。