現在、仮想通貨ランキングで第7位に位置する、ライトコイン(Litecoin)が高値を更新です。
ビットコインゴールドなどビットコインからハードフォークした仮想通貨が話題になっているなか、最初にビットコインを元に作られたライトコインが、ここ1週間で二倍近くの高騰をみせ、現在は19000円という値をつけ、その存在感を増しています。
ライトコイン(Litecoin)とビットコイン(bitcoin)
ライトコインは Google の元社員であるチャーリー・リー氏によってビットコインの「新仕様」として開発されました。彼の「ビットコインが金ならライトコインは銀である」のことば通り、ビットコインと比較すると「お手軽な」仮想通貨で、次のような違いがあります。
1:発行数がビットコインの4倍
発行枚数が 4 倍 上限の発行枚数がビットコインの 2100 万枚に対してライトコインはその 4 倍の 8400 万枚で
す。
コインの発行枚数が少なければより希少になるわけですから、(全て発行されたとき)その価値も比例して上がります。
ですから、全て発行された時の価値は基本的にライトコインはビットコインの 4 分の 1 になります。
価値が低いのか、と思ってしまいそうですが、実はこれにより価格が高騰しにくくより一般的に広まりやすいのです。
2:取引スピードがビットコインの4倍
取引スピードが速い 仮想通貨は取引ごとにブロックを生成していくのですが、ライトコインはそのスピードがビットコインに比べて 4 倍です。
ビットコインでは 1 回のブロックの生成時間が 10 分掛かってしまうこともあり少額支払いには使いにくく、(さらに手数料が高いため)実用性がないという批判が多くあります。その点、ライトコインは 2 分半で済むのでかなり使いやすいと言えるでしょう。
3:スケーラビリティ問題を解消するSegwitを導入
技術的に優位 ライトコインは今年 4 月、セグウィット(Segwit)という、データ圧縮技術を採用しました。
この技術は仮想通貨の取引スピードを向上させるためのもので、5 ヶ月遅れて 9 月にビットコインにも適用されました。
それに加えて、今年 9 月にリー氏はライトニング・ネットワークと呼ばれる技術を利用したライトコインの送金に成功したと発表しました。
ライトニング・ネットワークによって、スピードの向上、少額支払いへの対応、さらに手数料削減を見込むことができます。
ライトコインは中国で人気
ライトコインの取引量の 7~8 割は中国で行われている、つまり保有者のほとんどが中国人と言われています。
そのため、しばらくの間は中国の政治などの影響を受けやすい状態になってしまうでしょう。
実際、ライトコインの価値は一時期10000円付近まで上がっていたところ、中国の取引所閉鎖のニュースを受けて6000円まで下落してしまいました。
ライトコイン(Litecoin)の今後
現在、開発者であるリー氏は大手ビットコイン企業から独立し、ライトコインの開発に専念しています。
実際に信頼に足る実績を持った開発者自身がどんどんアップデートを行っているので、その今後に対してもかなりの期待が持てるでしょう。
仮想通貨がその価値を着実に世界に知らしめようとしている現在、ライトコインは長期的にみれば確実に伸びていく通貨だと言えるのではないでしょうか。
まとめ
ライトコインはビットコインの基礎の上にある、少額支払いにも対応できる、取引スピードの速い仮想通貨です。
際立って他の特徴はないのですが、逆に特徴がないゆえに、ライトコインはビットコインをサポートするような形で存在できている、と言えます。
仮想通貨は社会に受け入れられ、流通するようになって初めてその真の存在価値が発揮されます。そのためには少額支払いや素早い決済への対応という問題は必ず解決しなければなりません。ですから、ライトコインはビットコインにとってまさに銀と呼ぶにふさわしい存在なのです。
ライトコイン(Litecoin)の価格とランキング
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